ポイント
- 北陸等の寒冷地に適応する国産もち性大麦(もち麦)「ホワイトファイバー」と「はねうまもち」を育成し、平成31年に品種登録されました。
- 両品種は、機能性成分の水溶性食物繊維β-グルカンを多く含み、安定供給ができる国産もち麦であることから、寒冷地を中心に各地で栽培されており、大手コンビニエンスストアのおにぎり、弁当等、様々な商品に採用されています。
概要
生研支援センターでは、農林水産業や食品産業の分野で新事業の創出や技術革新を目指す研究に資金を提供しており、得られた研究成果を広く知っていただくため、これまでの研究成果を分かりやすく紹介する「成果事例こぼれ話」を作成・公表しています。
今回、紹介するのは、長野県農業試験場を代表機関とする研究グループの成果です。北陸等の寒冷地に適応する食物繊維が豊富なもち性大麦(もち麦)として、長野県農業試験場が「ホワイトファイバー」を、農研機構中日本農業研究センターが「はねうまもち」を育成し、平成31年に品種登録されました。
大麦は、サツマイモやゴボウよりも、食物繊維を多く含みます。さらに、もち麦は、うるち性大麦よりも機能性成分である水溶性食物繊維β-グルカンを多く含むことから、国産もち麦の需要が増加しています。
両品種は寒冷地を中心に各地で栽培されており、不足しがちな食物繊維がおいしく摂れるとして、大手コンビニエンスストアのおにぎり、弁当等、様々な商品に採用されています。今後、両品種の作付けが拡大することにより、国産もち麦の利用が更に拡大し、国内農業の活性化につながることが期待されます。
詳しい内容は以下のURL又は別紙をご覧ください。
https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/contents/fukyu/episode/episode_list/163962.html
これまでに紹介した研究成果は以下のURLをご覧ください(全57話掲載)。
https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/contents/fukyu/episode/index.html