ポイント
- 酸塩基指示薬として用いられる染料のリトマスを使用することで、消石灰の消毒効力の有無を色で判断できる可視化剤を開発、実用化することに成功しました。
- 本成果は、鳥インフルエンザ、豚熱等の家畜伝染病対策への貢献が期待されます。
概要
生研支援センターでは、農林水産業や食品産業の分野で新事業の創出や技術革新を目指す研究に資金を提供しており、得られた研究成果を広く知っていただくため、研究成果を分かりやすく紹介する「成果事例こぼれ話」を作成・公表しています。
今回紹介するのは、消石灰の消毒効果を見える化する技術を実用化した研究成果です。
強アルカリ性の消石灰は家畜伝染病対策に不可欠な資材ですが、雨水中や大気中の二酸化炭素などと反応すると、消毒効果が弱まり追加散布が必要となります。しかし、効力低下は見た目では判断できないため、追加散布をタイミング良く行えないことが課題となっています。
そこで、室蘭工業大学を代表機関とする研究グループは、酸塩基指示薬として用いられる染料のリトマスを使用することで、消石灰の消毒効力の有無を色で判断できる可視化剤を開発、実用化することに成功しました。本成果は、鳥インフルエンザ、豚熱等の家畜伝染病対策への貢献が期待されます。
詳しい内容は以下のURL又は別紙をご覧ください。
https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/contents/fukyu/episode/episode_list/165724.html
これまでに紹介した研究成果は以下のURLをご覧ください(全59話掲載)。
https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/contents/fukyu/episode/index.html