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SIP

長岡市がバイオ廃水処理高度化実証実験の紹介動画を公開

掲載日 : 2021年10月26日(火曜日)

SIP「スマートバイオ産業・農業基盤技術」の「スマートバイオ社会を実現するバイオプロセス最適化技術の開発」コンソーシアムでは、バイオ廃水処理の高度化に必要な省エネと膜閉塞※1問題の解決を目指し、長岡市環境衛生センターにおいてメタン発酵消化液の処理実験を行っています。このたび、本実証実験を紹介する動画「廃水処理の安定化とコスト低減を長岡から」が、長岡市のYoutubeチャンネルに公開されました。

動画URL:https://www.youtube.com/watch?v=dmpE8e00xJA

生ごみ等の有機性廃棄物からエネルギーを取り出すメタン発酵処理では、消化液と呼ばれる廃水が生じ、その効果的な処理技術の創出が求められています。長岡市で行われている実証実験では、生ごみバイオガス発電センターにパイロットスケールのモデル膜分離リアクター、センシングシステム、菌叢マネジメント装置等を設置し、センターで行う生ごみのメタン発酵処理時に生じる消化液の浄化処理実験を実施しています。

本実証実験では、処理装置の負荷量や曝気※2量などの条件を変えて運転することで、膜閉塞を生じさせるとともに、水質や菌叢などのバイオデータを収集します。これらのデータを解析し、膜閉塞の低減や曝気量の低減に関与する制御指標候補を特定します。得られた指標を活用して運転制御を行うことで、廃水の処理量の増加、処理速度の効率化、電力消費量の低減等を目指します。

問い合わせ先

(実証実験について)スマートバイオプロセスコンソーシアム事務局
SIP_C2i_Conso-jimu[アット]aist.go.jp
([アット]を@に置き換えてください)

(生ごみバイオガス発電センターについて)長岡市 商工部 産業イノベーション課
sangyou-seisaku[アット]city.nagaoka.lg.jp
([アット]を@に置き換えてください)

関連情報

廃水処理の安定化とコスト低減を長岡から[外部リンク]

長岡をフィールドとしたバイオの取り組み(生ごみバイオガス発電センターについて)[外部リンク]

※1 膜閉塞:廃水から不純物と水を分離するために使用する分離膜が目詰まりする現象
※2 曝気:微生物反応に必要な酸素を送り込むこと