生物系特定産業技術研究支援センター

SIP

研究成果「革新的な細胞画像解析パイプラインの開発 ― 顕微鏡のキャリブレーション ―」を東京大学が報道発表しました。

掲載日 : 2022年4月11日(月曜日)

東京大学新領域創成科学研究科の大矢教授らの研究グループは、2022年4月4日、研究成果「革新的な細胞画像解析パイプラインの開発 ― 顕微鏡のキャリブレーション ―」
https://www.k.u-tokyo.ac.jp/information/category/press/9386.html(外部リンク : 東京大学)
を発表しました。

ポイント

  • 細胞画像解析の精度を向上させる技術を開発しました。
  • 単峰性確率分布モデルを細胞の形態学的データへ割り当てることにより、より詳細な細胞の形態解析ができることを実証しました。
  • 細胞レベルの画像解析研究や画像診断技術の向上に貢献すると考えられます。

本研究の一部は、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「スマートバイオ産業・農業基盤技術」の支援を受けて行われました。

SIP「スマートバイオ産業・農業基盤技術」の研究テーマの一つに、Water-in-oil ドロップレット(油の中の大変小さな水滴、WODL)を用いて微生物を育て、ふるい分けて選び出す取り組みがあります。本報告の細胞画像解析の精度を上げる成果は、WODLを使って人の役に立つ機能を持つ微生物を効率よく探索し、利用することにつながるものです。

本研究は、2022年3月31日付けで科学雑誌『BMC Biology』にオンライン公開されました。
Assignment of unimodal probability distribution models for quantitative morphological phenotyping (BMC Biology 20, Article number: 81 (2022) )