生物系特定産業技術研究支援センター

(お知らせ)令和5年度生研支援センター調査報告書(研究開発構想)「スマート農機の中山間地域への展開」を作成しました。

掲載日 : 2024年7月8日

生研支援センターでは、毎年度、農林水産・食品分野における国内外の研究開発の動向について情報収集・分析した上で、今後必要と考えられる研究開発の方向性を示す報告書(研究開発構想)を作成しています。

令和5年度は、「スマート農機の中山間地域への展開」に関する報告書を作成しました。

全国の農地面積や農業産出額の約4割を占める中山間地域では、人口減少や少子高齢化に伴う農業従事者の不足が深刻であり、農業生産活動の維持、ひいては食料の安定供給や多面的機能の発揮への影響が懸念されています。

人手不足への対応として、近年のスマート農業の推進が期待されるところですが、中山間地域では導入が進んでいない状況です。その理由として、スマート農機には平場の大規模経営を想定した大型かつ高額のものが多いことのほか、生産条件や通信環境をはじめ中山間地域特有の課題があることが指摘されています。

このような課題を解決し、スマート農機の中山間地域への展開を実現することは、我が国の食料・農業・農村政策においても、また農業生産の現場ニーズの点においても、現下の最重要課題の1つと考えられることから、その実現に必要と考えられる研究開発その他の方策を検討しました。

本報告書では、9種類のスマート農機について、開発の現状、中山間地域への導入にあたっての課題、当面の研究開発の方向性を整理するとともに、研究開発及び導入・普及の加速化に向けた取組について示しています。



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