研究代表者
有原 圭三(北里大学獣医学部)
研究参画機関
北里大学
総合評価
優れている
コメント
本研究成果をベースに特許1件が出願済みであり、さらに新規な生理活性ペプチドの 出願も期待される。すでに、動物性タンパク質を利用した保健的機能性の高いぺットフード素材を、自ら設立したベンチャー会社を通して製造販売して実績を積んでいる。短期間にペプチドの保健的機能、ペットフードの製造法、製品の嗜好性評価、ペプチドの製造法、アレルギーや腸内細菌への影響など精力的な研究・技術開発を実施して事業化に結びつけたことは評価できる。
しかし、研究支援期間内での特許出願が1件しかなかったことは、支援期間が2年間と短かったとは言え、支援経費からして残念である。また、口頭発表1件のみで、原著論文、原著論文以外の誌上発表がなされていない。我が国のペット栄養学に関する知見は欧米に比べかなり遅れを取っており、日本国内で得られた知見の発信が求められている。そのため、必ずしもインパクトファクターが高い国際誌に発表する必要はなく、国内の企業やペット栄養に関心を抱いている人々に情報を提供できるような雑誌に積極的に公表するとともに、学会発表を行い情報の提供を行ってほしい。