生物系特定産業技術研究支援センター 研究資金業務

異分野融合研究支援事業

2008年度 事後評価結果

環境保全型病害防除技術の核となる広スペクトル微生物農薬の開発

技術コーディネーター

竹中 重仁((独)農研機構北海道農業研究センター)

研究参画機関

  • (独)農研機構北海道農業研究センター
  • 国立大学法人東北大学
  • サカタのタネ株式会社
  • 北海三共株式会社
  • アリスタ ライフサイエンス株式会社
  • 北海道立十勝農業試験場

総合評価

当初目標を達成

コメント

作物生産における化学農薬の果たす役割は極めて大きいが、環境保全の観点から減化学農薬の病害防除技術への要望が高まっている現在、本コンソーシアムが取り組む内容は正に時宜に適したものといえる。この5年間における研究の進捗状況から判断して、POの定着性やPOの病害抑制機構が詳細に解明されるなど、基盤的研究においては当初計画で設けた目的に則し、かなり高い水準の成果を挙げたといえる。また、POの適応能力の解明、POの製剤化、POの適応化などの実用的研究においても、実用化の可能性を示すある程度の成果を挙げており、PO製剤の農薬登録のための道筋をつけているなど、ほぼ当初計画で設けた目的に適う水準の成果を挙げている。

今後、生物系産業を起こすためには安定した効果が保証される必要があり、基礎と応用の研究成果が連携し、科学的根拠をもとに簡便で有効な技術化が図られる必要がある。