技術コーディネーター(所属機関)
近藤 直実(岐阜大学大学院医学系研究科)
研究参画機関
岐阜大学大学院医学系研究科
岐阜大学医学部附属病院
ビーンスターク・スノー株式会社
総合評価
当初目標を達成
講評
難しい研究課題であったが、筋書きどおり研究を進め、最後まで遣り通し、提案した理論を実証するとともに得られた成果が実用的に利用可能であることを示すことに成功した。牛乳カゼインや大豆タンパク質による食品アレルギーの問題に関する研究の進捗が当初計画に比べて遅れているが、概ね当初計画に沿った研究成果が得られた。
すなわち、アレルギー発症の多い牛乳β-ラクトグロブリンに関して、Tリンパ球へのエピトープを残しBリンパ球へのエピトープは無くした食品で一部患者に免疫寛容を導くことができ、優れた業績と評価できる。
しかし、生物系産業の創出に関しては、いまだ不十分である。社会的意義の高い研究対象であることを考えると、一層の努力を期待したい。