生物系特定産業技術研究支援センター 研究資金業務

異分野融合研究支援事業

2010年度 事後評価結果

バキュロウイルスの特性を利用した家畜用ワクチンの開発

技術コーディネーター(所属機関)

矢野 良治(BachTech株式会社)

研究参画機関

  • BachTech株式会社
  • 大阪大学微生物病研究所
  • 千葉工業大学大学院
  • 北海道大学大学院獣医学研究科
  • 全農飼料畜産中央研究所

総合評価

当初目標を達成

講評

E型肝炎ウイルスのウイルス様粒子をワクチン抗原のキャリアに使う試み、バキュロウイルスをワクチン抗原発現ベクターとして使う試みは、ワクチンプロトタイプの作製に至らず、研究目標に達していない。
しかし、インフルエンザウイルスNA/HA/M1で形成されるウイルス様粒子をワクチン抗原として使う研究は、既存のワクチンに比べ優れている点を確認することにより、今後の発展を期待できるので評価できる。
このように、バキュロウイルスを用いたワクチン製造という新しい分野に挑戦し、キメラワクチンという方法を開発し、新しいワクチン製造方法に道を開いた点は、今後、生物系産業の創出に一定の役割を果たすことが期待される。