生物系特定産業技術研究支援センター 研究資金業務

異分野融合研究支援事業

2004年度 採択された研究課題

生体情報可視化モニタリング用発光プローブシステムの開発

技術コーディネーター

寺西 克倫
寺西 克倫(三重大学生物資源学部)

研究実施期間

平成16年度~17年度(2年間)

研究の目的・概要

"光"は極めて高感度に検出することができ、さらに"光"を使って非破壊的に物体の性質を知ることができる。このような"光"は、近年の先端技術における"可視化技術"には不可欠な技術となっている。

本研究では、自家発光を原理とした生物の発光現象の発光機構に関する研究をもとに、高輝度・発光色調節・高光透過性などの高性能を有した発光物質の分子設計および化学合成研究を行ない、解毒・老化・癌化などの生命活動に密接な活性酸素、酵素等の生体情報を効率良く可視化モニタリングできる発光物質(発光プローブ)を開発し、その製造および商品化につなげる。

本研究で提供する発光プローブは、生命科学の基礎研究技術、薬の開発研究における高速解析技術、食品の管理技術等で利用され、作業の効率化および精密化を導くことが期待される。

期待される成果、効果

本研究により有用な発光物質が開発され、これらの研究成果をもとに設立するベンチャー企業では、用途別精密分析用発光プローブ、発光材料および発光分析システムを商品として提供する。これにより光分析技術関連の学術・産業に寄与する。

生体情報可視化モニタリング用発光プローブシステムの開発