技術コーディネーター
坂輪 光弘(高知工科大学)
研究実施期間
平成16年度~17年度(2年間)
研究の目的・概要
間伐材や製材所の廃材などの処理は、環境や資源の有効利用から大きな問題になっている。この木質系資源から備長炭並みの高密度の炭を造ることに成功した。この高密度炭を経済的な方法で大量に製造する方法を開発し、近年急速に普及されだした還元溶融方式のゴミ処理炉の還元材、熱源として使われているコークスの代替に使おうとするものである。このことで、環境問題だけでなく、未利用の木質系資源を有効活用できる。さらにコークスは石炭から造られているので、化石資源の使用を減少でき、CO2の削減にもなる。
期待される成果、効果
未利用の木質系資源を経済的な方法で大量に炭化する方法を開発し、その炭化物をゴミ処理炉に利用する。柑橘類やサトウキビなどの搾りかすや竹などの利用も考える。このことで未利用木質系資源の有効利用が図れる。また、化石資源である石炭からのコークスの使用を減らすことで、資源の有効利用と共に二酸化炭素放出の削減にもなる。さらに木質系資源の発生場所における炭化炉の設置などにより過疎地での雇用機会の拡大も考えられる。