生物系特定産業技術研究支援センター 研究資金業務

異分野融合研究支援事業

2005年度 採択された研究課題

海外輸出を狙った不活化花粉利用種なし果物の生産技術の開発

技術コーディネーター

杉山慶太
杉山慶太(独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構北海道農業研究センター)

研究実施期間

平成17年度~19年度(3年間)

研究の概要

既存の品種をそのまま種なし果物に変える不活化花粉技術をキーテクノロジーとして、種なし果物(スイカ、ブンタン)の高品質生産技術を開発する。また、海外で要望が強い種なし果物を日本ブランドとして海外で販売し、市場開拓を図る。果物の本格的な海外輸出は始まったばかりであるが、世界をマーケットとした国際競争に打ち勝つためには、我が国独自の技術により作出された魅力的な果物を輸出し、国際的なブランドとしての地位を築く必要がある。

【コンソーシアムの構成】

  • ウリ類の不活化花粉を利用した省力的な人工授粉技術の開発
    <独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構北海道農業研究センター 杉山慶太>
  • 不活化花粉による種なし果実の肥大現象の解明と品質評価
    <国立大学法人高知大学 尾形凡生>
  • カンキツ類の不活化花粉を利用した高品質種なし果実の生産技術の開発
    <高知県農業技術センター果樹試験場 田中満稔>
  • 産地に適した不活化花粉利用種なしスイカの品種選定と高品質栽培技術の開発
    <鳥取中央農業協同組合西部営農センター 淀瀬繁樹>
  • 不活化花粉の量産化技術の開発と海外での果物販売実態調査・テスト販売
    <ケイワン株式会社 中島国男>

期待される成果、効果

不活化花粉を利用したスイカ、カンキツ類の省力化、量産化技術及び栽培技術が確立される。本技術により国際競争力をもつ高品質種なし果物が作出される。また、海外マーケットを開拓することにより、種なし果物を核とした関連産業を新興する。

海外輸出を狙った不活化花粉利用種なし果物の生産技術の開発