生物系特定産業技術研究支援センター 研究資金業務

異分野融合研究支援事業

2005年度 採択された研究課題

酵母由来中空バイオナノ粒子を用いる革新的超高感度バイオセンシング技術の開発

技術コーディネーター

谷澤 克行
谷澤 克行(国立大学法人 大阪大学)

研究実施期間

平成17年度~19年度(3年間)

研究の概要

BSE、アレルゲンあるいは食中毒の検査や環境ホルモンの検出等、食品や環境の安全検査に応用が可能で、極低濃度で存在する対象物質を高感度かつ正確に同定・定量することができる新たな検出技術を開発する。このため、酵母で生産するナノサイズのタンパク質粒子という「バイオ・ナノ融合マテリアル」を応用し、食品や環境分野における各種の検査に実用化し得る、超高感度で汎用性の高い革新的なセンシング技術の開発を図る。

【コンソーシアムの構成】

  • センシングに適した中空バイオナノ粒子の開発
    <国立大学法人大阪大学・谷澤 克行>
  • センシング粒子の精製および生産効率の向上
    <株式会社ビークル・黒田 俊一>
  • 粒子標識手法と高感度センシングツールの基板開発
    <東レ株式会社・米原 徹>

期待される成果、効果

現在汎用されている抗原抗体反応を利用したELISA法を超高感度化し、環境ホルモンなどの検出において、従来の安全検査の感度を飛躍的に高められる。近い将来には小型化・チップ化を行い検査のハイスループット化が可能になる。

酵母由来中空バイオナノ粒子を用いる革新的超高感度バイオセンシング技術の開発