研究代表者
浅野 行蔵(北海道大学大学院農学研究科)
研究実施期間
平成17年度~18年度(2年間)
研究の目的・概要
本研究では、肥満防止に役立つ『食べ過ぎを防ぐペプチド』(食欲調節ペプチド)を活用した食品を開発する。
本研究の基盤技術は、アルギニンを含む特定のアミノ酸配列のペプチドが、飽食感を惹起する消化管ホルモン(コレシストキニン)の分泌を強く刺激して食欲を抑制する、という世界初の発見に基づいている。
本課題で開発する食欲調節ペプチドは、全く新しいコンセプトをもち、1.消化管内で作用する、2.少量で効果がある、3.従来摂食調節に使われていた中枢性薬剤に比べ、末梢から体の持つ摂食調節作用を高めることができる、4.安全性が高いという特徴がある。
大豆、畜肉、魚介肉等の分解物から食欲調節ペプチドを調製しそれを活用した食品を開発する。
期待される成果、効果
食欲調節ペプチド含有素材を活用した食品が開発される。
糖尿病や心筋梗塞などのリスクを抱えた肥満者向けの製品開発を通して、社会に貢献する。