生物系特定産業技術研究支援センター 研究資金業務

異分野融合研究支援事業

2006年度 採択された研究課題

新しい遺伝子サイレンシング法を用いたスーパーグラスの開発

技術コーディネーター

高溝 正
高溝 正
(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研究所)

研究実施期間

平成18年度~22年度(5年間)

研究の概要

新しい遺伝子サイレンシング法であるCRES-T法を駆使して、植物体中のリグニン含量を低下させた高消化性ならびに乾燥・高温に対するストレス耐性を付与したトールフェスク及び芝草を開発する。開発にあたってはCRES-T法によって不稔化を付与したり、宿主由来の遺伝子のみを用いたセルフクローニングにより、遺伝子組換え植物の安全性にも配慮したスーパーグラスを開発する。

【コンソーシアムの構成】

  • リグニン含量及び環境ストレス耐性を制御できるキメラリプレッサー発現組換えトールフェスクの作出
    <独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構畜産草地研究所 高溝 正>
  • リグニン含量及び環境ストレス耐性を制御できるキメラリプレッサー発現組換え芝草の作出
    <株式会社ジェイツー 屋祢下 亮>
  • リグニン合成及び環境ストレス耐性を制御する転写活性因子の検索
    <独立行政法人産業技術総合研究所 高木 優>
  • セルフクローニングに必要な植物由来の選抜マーカー等の開発
    <株式会社グリーンソニア 松井 恭子>

期待される成果、効果

粗飼料自給率の向上に貢献する画期的高消化性のトールフェスク及び芝草が開発される。また、荒廃地の放牧地化や屋上緑化等に適した環境ストレス耐性に優れる芝草が開発される。

安心・安全な組換え体作出のための不稔化付与技術及びセルフクローニング技術が確立される。

新しい遺伝子サイレンシング法を用いたスーパーグラスの開発