生物系特定産業技術研究支援センター 研究資金業務

異分野融合研究支援事業

2006年度 採択された研究課題

動物性タンパク質分解物を利用した 機能性ペットフード素材の開発

研究代表者

有原 圭三
有原 圭三(北里大学獣医畜産学部)

研究実施期間

平成18年度~19年度(2年間)

研究の目的・概要

ペットフード市場は堅調な成長が続いており、保健的な機能性の高いペットフードのニーズも高まっている。ニーズに対応したペットフード素材の提供は、愛玩動物として人気のある犬や猫の健康管理に貢献すると共に、関連産業の発展にも寄与する。

本研究では、保健的機能性に優れたペプチド性ペットフード素材の開発を目指す。原料として、安全性が確保されている国内産の食肉(主に鶏肉)や魚肉(主に鰹肉)などを利用し、これらを分解して調製したペプチドについて抗ストレス・疲労、血圧調節、整腸作用等の保健的な機能を解明する。あわせて、この素材を利用したペットフードの嗜好性や安全性についても評価し、効果的な利用方法を確立する。また、ペプチド性ペットフード素材の効率的な生産技術を考案する。さらに、愛玩動物の健康管理に寄与する簡易健康判定・診断キットも開発する。

期待される成果、効果

保健的な機能の高いペットフード素材が開発される。設立ベンチャー企業は、この素材の販売に加えて、ライセンス供与や技術指導もサービスとする。さらに、動物用診断キットの販売を予定している。設立企業は、経済効果をもたらすと共に、愛玩動物の健康管理に幅広く貢献する。

動物性タンパク質分解物を利用した 機能性ペットフード素材の開発