生物系特定産業技術研究支援センター 研究資金業務

異分野融合研究支援事業

2007年度 採択された研究課題

イオンビームとゲノム情報を活用した効率的な花き突然変異育種法の開発

技術コーディネーター

田中 淳
田中 淳 (独立行政法人日本原子力研究開発機構量子ビーム応用研究部門)

研究実施期間

平成19年度~23年度(5年間)

研究の概要

新しい花色を自在に創出することを目的として、イオンビームを用いて新規の突然変異を誘発する技術と、遺伝子や色素に関する最新のゲノム情報を組み合わせることによって、効率的に新品種を生み出す革新的な育種技術の開発を行う。これにより、国際競争力の高い、高品質な花きの実用化を目指す。

【コンソーシアムの構成】

  • イオンビームによる効率的変異誘発技術と選抜マーカーの開発
    <独立行政法人日本原子力研究開発機構量子ビーム応用研究部門 田中 淳>
  • 効率的な花き突然変異育種法の開発による画期的園芸新品種の育成
    <キリンアグリバイオ株式会社植物開発研究所 岡村 正愛>
  • イオンビームと選抜マーカーによる芳香シクラメンのシリーズ化
    <埼玉県農林総合研究センター園芸研究所 石坂 宏>
  • カーネーションにおける輝く色調に関わるマーカー遺伝子の探索
    <国立大学法人東京農工大学大学院共生科学技術研究院生命機能科学部門 小関 良宏>
  • イオンビーム変異体のアントシアニン色素の分析
    <独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構花き研究所 中山 真義>

期待される成果、効果

花色変異、遺伝子および色素成分の対応が明らかとなり、輝く色調のカーネーションや新花色の芳香シクラメンなど、夢の品種育成が期待される。また本技術の開発は、他の植物に応用可能であることから、環境耐性作物や環境浄化植物、また機能性食品の創出に役立つ。

イオンビームとゲノム情報を活用した効率的な花き突然変異育種法の開発