生物系特定産業技術研究支援センター 研究資金業務

異分野融合研究支援事業

2007年度 採択された研究課題

家畜受精卵生体外育成用マイクロバイオリアクターシステムの開発

技術コーディネーター

酒井 康行

酒井 康行(国立大学法人東京大学生産技術研究所)

研究実施期間

平成19年度~23年度(5年間)

研究の概要

マイクロ流体デバイス技術を駆使することで、黒毛和牛等の高品質受精卵を効率的に得るバイオリアクター育成システムを研究開発し、育成受精卵のウシ受胎試験での評価を行う。システムは、生体内微細環境を模倣する構造を持つリアクターがアレイ化された構造を持ち、個別受精卵の活性を非破壊的に評価しつつ育成可能とするものである。最終的には1,000個受精卵に対応したプロトタイプシステムを提示する。

【コンソーシアムの構成】

  • マウス受精卵を用いた基礎マイクロバイオリアクター開発
    <国立大学法人東京大学生産技術研究所 酒井 康行>
  • マイクロバイオリアクターを用いたウシ受精卵の培養と受胎試験
    <独立行政法人家畜改良センター 今井 敬>
  • マイクロバイオリアクター量産化と大量処理用システムの開発
    <大日本印刷株式会社 研究開発センター 服部 秀志>

期待される成果、効果

最終的には、1000個受精卵を育成可能なプロトタイプ育成ステムが開発される。これは、特にわが国固有の優良品種である黒毛和牛の良好な受精卵の安定供給を実現し、輸出をも視野に入れた食肉産業の新たな展開に道を開く。

家畜受精卵生体外育成用マイクロバイオリアクターシステムの開発