研究代表者氏名及び所属
大島 敏久(国立大学法人九州大学大学院農学研究院)
研究実施期間
平成20年度~24年度(5年間)
研究の趣旨・概要
本研究は、米や大豆などの穀類、トマトなどの野菜、フドウなどの果物のような食材とそれらの発酵食品(酒、酢、ワインなど)や加工食品中に含まれる遊離または結合状態のD-アミノ酸の分析、食品の旨味性や保存性機能の解析、生成・分解代謝系の解析、酵素の機能と制御の解析を行い、得られた知見をもとにD-アミノ酸による機能を向上した新規食品の開発とその実用化への展開を図ることを目指している。これによりD-アミノ酸に着目して、味、保存性、香気性などにおいて優れた特徴をもつ新しい機能性食品などの開発を進めることに資することを目的とする。
研究項目及び実施体制(()は研究担当者)
- 発酵食品とその素材に関するD-アミノ酸の機能に関する基礎研究
(国立大学法人九州大学大学院農学研究院 大島敏久) - 米などの穀類とその発酵産物のD-アミノ酸の機能に関する基礎研究
(学校法人関西大学化学生命工学部 老川典夫) - D-アミノ酸の定量、生成機構と制御に関する基礎研究
(国立大学法人名古屋大学大学院農学研究科 吉村 徹)
期待される成果、効果
本基礎研究の成果の農林水産業や食品産業などの生物系特定産業への波及効果は極めて大きく、また、基礎生物学、工学、医学などの他の関連分野への波及効果も大いに期待できる。