研究代表者氏名及び所属
山本(前田)万里(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所)
研究実施期間
平成20年度~22年度(3年間)
研究の趣旨・概要
野菜茶業研究所が育成中の新規高アントシアニン茶系統を用いて、機能性成分の単離・同定、疲労・ストレスバイオマーカーの解明、機能性成分の共存効果解明、機能性成分と代謝成分の安全性評価や適正摂取量の設定、作用機作の解明、動物及びヒトでの臨床評価を行うとともに、短期成園化技術を確立しつつ、新規抗疲労・ストレス性高アントシアニン茶系統の栽培特性・茶葉特性の解明と品種登録申請、飲食品への応用をはかる食品素材化技術の開発を行うことで、抗疲労・ストレス効果を有する食品の創製をめざす。
研究項目及び実施体制(()は研究担当者)
- 抗疲労・ストレス効果をもつ茶品種育成と有効成分利用技術の開発
(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構野菜茶業研究所 山本(前田)万里) - 抗疲労・ストレス茶品種の短期大量生産技術の開発
(株式会社日本製紙グループ本社 村上章) - 抗疲労・ストレス茶成分の作用機作の解明とその分子的基盤の確立
(国立大学法人九州大学 立花宏文) - 抗疲労・ストレス成分の代謝吸収の解析と安全性の評価
(国立大学法人京都大学 村上明) - 抗疲労・ストレス成分高含有茶品種を活用した新食品素材の開発
(アサヒビール株式会社 大嶋 俊二)
期待される成果、効果
本研究により安心で科学的根拠の明らかな抗疲労・ストレス効果のある新品種茶が育成され、消費者に提供しうる。そのことにより、疲労・ストレス起因生活習慣病の予防が期待され、新食品産業の創出、茶産地の活性化及び新興化に大きく貢献できる。