生物系特定産業技術研究支援センター 研究資金業務

イノベーション創出基礎的研究推進事業(終了)

2009年度 採択された研究課題

画期的米油原料用稲の育種・利用に向けた基盤的技術シーズの開発

研究代表者氏名及び所属

佐藤 光
佐藤 光(国立大学法人九州大学大学院農学研究院)

研究実施期間

平成21年度~25年度(5年間)

研究の趣旨・概要

本研究は、これまで着目されてこなかった米油に着目し、画期的油料用品種の育成を目的に、わが国が誇るイネゲノム情報をもとに豊富なバイオリソース及び最新のOMICS解析技術を駆使して、米油増産に関わる育種素材開発と米の全てを利用する技術開発を産官学連携で行い、戦略的ゲノム育種の基盤形成と品種特性を生かす実用的な応用技術の集積を目指す。

研究項目及び実施体制(()は研究分担者)

  • 高脂質含量稲品種のゲノム育種のための分子マーカー及び育種素材の開発 (九州大学大学院農学研究院 佐藤 光)
  • 低リパーゼ活性稲品種のゲノム育種のための分子マーカー及び育種素材の開発 (農研機構作物研究所 鈴木保宏)
  • 品質特性のミクロアッセイ法及び品種特性を生かすための加工・利用技術の開発 (カルビー株式会社 羽藤公一)

期待される成果、効果

画期的米油用品種の育成と、新搾油法によるプレミアム米油の精製、搾油米糠の食品転換、胚乳部分の加工用米粉への利用と米の全てを利用する技術開発により新産業ライスプロセスコンビナートが創出され、地域経済の活性化、国民の健康づくり、食糧自給率の向上、水田機能の持続的維持に貢献できる。

画期的米油原料用稲の育種・利用に向けた基盤的技術シーズの開発