生物系特定産業技術研究支援センター 研究資金業務

イノベーション創出基礎的研究推進事業(終了)

2009年度 採択された研究課題

スギ優良個体の選抜のためのゲノムワイドアソシエーション研究

研究代表者氏名及び所属

津村 義彦
津村 義彦(独立行政法人森林総合研究所・森林遺伝研究領域)

研究実施期間

平成21年度~25年度(5年間)

研究の趣旨・概要

本研究は、ゲノムワイドアソシエーション解析を用いて、成長が早く材質のよいスギ品種の選抜が可能なモデルの作成を行う。またスギ花粉症改善のために、雄性不稔遺伝子のマッピングを行い、雄性不稔個体の効率的な選抜マーカーの開発を行うことを目標に行う。 これにより、スギの育種年限が大幅に短縮でき、また雄性不稔遺伝子の選抜マーカーが作成されると、花粉を生産しない個体の効率的な選抜が可能になり花粉症の改善効果が期待される。本研究は針葉樹の育種や我が国の林業の発展等に資することを目的とする。

研究項目及び実施体制(()は研究分担者)

  • ゲノムワイドなアソシエーション研究と分子育種基盤の整備
    (独立行政法人森林総合研究所森林遺伝研究領域 津村義彦)
  • スギ精英樹の形質データの再測定及び次代検定林データの収集とりまとめ
    (独立行政法人森林総合研究所林木育種センター 渡辺敦史)
  • スギの連鎖不平衡データを用いたジェノミックセレクション解析法のモデルの作成
    (九州大学大学院理学研究院 舘田英典)

期待される成果、効果

本研究の成果は、スギの育種年限の大幅な短縮と高い育種効果が期待される。またスギの雄性不稔遺伝子を活用することにより、スギ花粉を産しない個体の効率的な選抜が期待される。

スギ優良個体の選抜のためのゲノムワイドアソシエーション研究