生物系特定産業技術研究支援センター 研究資金業務

イノベーション創出基礎的研究推進事業(終了)

2009年度 採択された研究課題

中枢神経性糖代謝制御機構を用いた食品成分スクリーニング法開発

研究代表者氏名及び所属

井上 啓
(国立大学法人金沢大学フロンティアサイエンス機構)

研究実施期間

平成21年度~23年度

研究の趣旨・概要

本研究は、体の糖代謝調節を改善し糖尿病を予防するという、新しいメカニズムを持った抗糖尿病機能性食品の、効率的な探索法の開発を目標としている。具体的には、抗糖尿病作用性食品候補である鶏肉抽出物から実際の有効成分探索をモデルスクリーニングすることにより、脳による体の糖代謝調節メカニズム自身をセンサーとして利用する食品成分スクリーニング手法を確立し、効率化を行うことを目的とした研究課題である。様々な食材の糖代謝改善作用の可能性が明らかにされるなかで、本研究は、明確なメカニズムを有し「臨床への橋渡し」となる機能性食品の開発を行うためだけでなく、現在市販されている健康食品・食品素材の機能性食品としての再評価を促すことを目的とした課題である。