研究代表者氏名及び所属
裏出 良博(財団法人大阪バイオサイエンス研究所)
研究実施期間
平成21年度~23年度(3年間)
研究の趣旨・概要
日本では睡眠に悩む人口が増加し、睡眠不足に伴う産業事故や健康被害が社会問題となっている。今、求められているものは自然な眠りをもたらし、安心かつ安全に使用できる睡眠改善機能を持つ食品や飲料などである。しかし、既存の睡眠改善機能を謳う「健康食品」には効能効果が科学的に検証されていない商品も多い。本課題では、睡眠改善効果を高精度に評価できるオンライン型睡眠バイオアッセイシステムを用いて、我々が見出した睡眠改善機能を持つ食材に含まれる機能性成分を同定し、その作用メカニズムを解明することにより、社会が必要とし食品産業が着目している科学的根拠に立脚した「睡眠改善機能食品」を開発し、市場に提供する。
研究項目及び実施体制(()は研究分担者)
- 睡眠改善機能を持つ候補素材の作用メカニズムの解明
((財)大阪バイオサイエンス研究所 裏出良博)
【国際共同研究/国際共同研究:睡眠改善機能食品の原料確保と大量抽出法の確立 中華人民共和国復旦大学 姚 明輝】 - 睡眠改善機能食品の製品化
(江崎グリコ株式会社 米谷 俊)
期待される成果、効果
本研究課題で得られる「睡眠改善機能食品」の摂取により、快適な睡眠を確保することで、生活全体を充実させQOLの向上や社会生産力の増加、睡眠障害人口の減少に貢献するものと考えられる。また、「睡眠改善」分野の創出による飲食品産業や健康産業の活性化が期待される。