研究代表者氏名及び所属
村中 俊哉
(大阪大学大学院工学研究科)
研究実施期間
平成22年度?26年度(5年間)
研究の趣旨・概要
植物に含まれるサポニンには、不快味や食中毒の原因になるものがある一方、機能性食品素材や医薬原料となる有用なものも多い。有用サポニンの多くは、栽培植物ではなく自生植物から抽出し利用されている。そのため、品質のばらつき、植物資源の枯渇化、砂漠化を含む環境破壊、価格の不安定化などの問題があり、有用サポニン生産のための新たな制御技術の開発が求められている。本研究は、ダイズやジャガイモなどの作物が有するサポニン産生能を、グリチルリチン(甘味・肝治療剤)やジオシン(医薬ステロイド原料)といった有用サポニンの産生力に「スイッチング」させるための生合成制御技術を開発することを目的とする基礎的研究である。