研究代表者氏名及び所属
櫻井 直樹
(広島大学大学院生物圏科学研究科)
研究実施期間
平成22年度~24年度(3年間)
平成22年度(フェーズI)
平成23年度~24年度(フェーズII)
研究の趣旨・概要
日本人は古くから食に対する感覚に鋭敏で、食感や美味しさを表現する多彩な表現が外国語よりはるかに多くある。しかし、本来、食感や美味しさを表す感覚的な表現は主観的なもので、情報を共有することができなかった。そこで、生物振動情報に基づく「食感」や「旬」の数値化と食べごろなどの予測技術の情報を生産者、消費者、生鮮食品の取り扱い業者の人々が自由に駆使して、生活や仕事に役立てられるインターフェイスの構築を目指す。生産現場では農産物の熟度・内部品質を判定する小型装置の提供、また、流通・小売現場では熟度判定機の提供を行い、高品質の農産物を流通させるシステムを構築する。
当該振動技術は主観的な食感や美味しさに関する感覚を一定の条件下で物理的な数値として表すことができる技術である。食に関する嗜好を数値化することにより、他者と共有化するこができる点できわめて独創的でかつ、日本ならではの発明技術の発展利用といえる。