研究代表者氏名及び所属
江面 浩
(国立大学法人筑波大学大学院生命環境科学研究科)
研究実施期間
平成23年度~27年度(5年間)
研究の趣旨・概要
トマトは、周年栽培化に伴い、冬期と夏期の着果不良が問題となっており、ホルモン剤利用による着果促進処理、訪花昆虫による受粉処理が不可欠である。受粉しなくても果実ができる単為結果性はその問題を解決する重要形質であるとともに、果実生産の安定化及び省力化、さらには増収をもたらす有力ツールとして生産現場から長年期待が寄せられている。しかし、裂果など不良形質を伴わない真の単為結果性遺伝子は未だに同定されていない。
本研究では、先進のトマトバイオリソースとオミックス技術(代謝物の網羅的な解析等)を活用し、単為結果に関わる遺伝子を多数同定する。そして、その遺伝子ネットワークの全容を解明する。最終的に、単為結果の遺伝子ネットワークの中から真の単為結果遺伝子を特定し、その制御技術を開発する。