生物系特定産業技術研究支援センター 研究資金業務

イノベーション創出基礎的研究推進事業(終了)

2011年度 採択された研究課題

フェアリーリング惹起物質の植物成長制御機構解明とその応用展開

研究代表者氏名及び所属

河岸 洋和
(国立大学法人静岡大学創造科学技術大学院

研究実施期間

平成23年度~27年度(5年間)

研究の趣旨・概要

研究代表者らは、芝が大きな曲線を描いて、周りに比較して色濃く繁茂する「フェアリーリング(fairy rings,妖精の輪)」を惹起するコムラサキシメジ菌糸体培養液から、シバ成長促進物質2-azahypoxanthine(AHX)とその関連物質imidazole-4-carboxamide(ICA)の単離、同定に成功した。両化合物が天然から見出されたのは初めてであり、植物への活性はほとんど知られていなかった。これらの化合物は試した全ての植物に成長制御活性を示した。

本研究では、これら活性物質の植物成長制御機能を分子レベル・個体レベルで解明し、それらの情報を利用して農業への応用の可能な植物成長調整剤の創製を目指す。