研究代表者氏名及び所属
杉本 慶子
(独立行政法人理化学研究所植物科学研究センター)
研究実施期間
平成23年度~25年度(3年間)
研究の趣旨・概要
植物細胞は本来高い分化全能性を示し、その優れた再生能力は農学分野で歴史的に広く利用されてきた。自然界においても傷害応答等によって自発的に細胞が脱分化し、不定形の細胞塊であるカルスを形成したり、さらにこれらの細胞が再分化することによって器官を再生することが知られているが、その分子メカニズムはこれまでほとんど明らかになっていない。
本研究では、植物細胞の脱分化・再分化を司る新規制御因子を単離し、これらの遺伝子発現を人為的に調節することによって、効率的で汎用性の高い分子組織培養技術を開発することを目的とする。さらにこれらの分化誘導技術をダイズ、イネなどの実用作物に導入し、応用展開を目指す。