生物系特定産業技術研究支援センター 研究資金業務

イノベーション創出基礎的研究推進事業(終了)

2011年度 採択された研究課題

豚の慢性疾病に関わる免疫調節機構の解明と高抗病性種豚の開発

研究代表者氏名及び所属

鈴木 啓一
(国立大学法人東北大学大学院農学研究科)

研究実施期間

平成23年度~25年度(3年間)

研究の趣旨・概要

豚の抗病性育種を目指し、宮城県畜産試験場はランドレース種(L)についてマイコプラズマ性肺炎(MPS)病変を少なくする方向に5世代、日本ハム中央研究所は大ヨークシャー種(W)について末梢血の自然免疫と獲得免疫能の総合育種価を高める方向に6世代の選抜によりそれぞれ改良を行ってきた。本研究では、これらの研究成果を実用化に向け、研究を発展させる。抗病性育種を目指した2純粋品種、これらの交雑LWF1(雑種第一代)及び三元交雑LWD豚の内分泌・免疫調節機構の解明と高抗病性の確認を行う。これにより抗病性育種の有効性を明らかにし、安全で高品質な種豚改良方法の情報を広く育種関係者に発信する。産地ブランド化を目ざし、抗菌性飼料添加剤に依存しない、安全で高品質な豚肉の開発により今後の新たな養豚事業の創出を目指し、抗病性育種の新たな方法を提案する。