研究代表者氏名及び所属
青柳 敬人
(全国農業協同組合連合会ETセンター)
研究実施期間
平成23年度~25年度(3年間)
研究の趣旨・概要
北海道の近海で捕獲されるナガガジ(長顔疹魚)に内在し、低温下での細胞延命効果を有する不凍ペプチド(CPP3)の特性を活用して、牛から採取した生殖細胞(卵子・精子)や初期胚の高性能チルド保存液の開発を行い、牛の生産現場における受精率と初期胚の受胎率の飛躍的な向上を目指す。特に、CPP3を組換え微生物を用いて高純度で大量かつ安価に生産する技術、およびCPP3の特性を活かして牛の生殖細胞や初期胚の活性を4°C下のチルド状態で7日間程度維持可能な保存液を開発し、70%以上の高い受胎率を実現する。また、CPP3の低温下での生殖細胞保護機能の解明とともに、生殖細胞や初期胚を凍結・融解した後の生存率と受胎率を向上させる新たな凍結用保存液の開発も併せて実施する。