生物系特定産業技術研究支援センター

新技術・新分野創出のための基礎研究推進事業

2008年度 事後評価結果

自然な睡眠覚醒調節作用を持つ天然素材の探索に関する研究

((財)大阪バイオサイエンス研究所 裏出 良博)

総合評価結果

極めて優れている

評価結果概要

本研究では、睡眠障害を改善する天然物素材の探索を目的として、(1)その効果の評価法の開発、そしてそれを用いての(2)天然素材の探索、そしてさらに(3)標準物質を用いての作用機構の解明など広い角度から研究が行われた。
(1)については、優れた簡便なオンライン型睡眠バイオアッセイシステムの開発に成功し、(2)については、目標数である130種をはるかに超える204種の素材のスクリーニングを行い、7種の睡眠効果、3種の覚醒効果のある天然素材を今後の商品開発につなげる有望素材として提供し、(3)については、機能性成分の単離同定を行い独自の作用機構を提案するなど、今後、飲食品産業や健康産業の活性化につながる研究の基礎となる極めて良い成果を挙げたものと評価できる。