(農業生物資源研究所 廣近洋彦)
評価結果概要
全体評価
イネ内在性レトロトランスポゾン(Tos17)を利用した変異系統(ミュータントパネル)の作出や新規遺伝子の同定とその機能解析が順調に進むなど、独創性に優れ、インパクトのある成果が上がっており、今後のイネゲノム計画に貢献するところが大きい。
中課題別評価
(1)ミュータントパネルの作出と遺伝子機能の系統的解析技術の開発と利用に関する研究
(農業生物資源研究所 廣近洋彦)
総括代表研究者によって発見されたTos17によるミュータントパネルの作出と遺伝子機能の解析技術の開発は、独創的かつ非常に優れた研究である。
(2)破壊遺伝子の効率的解析技術の開発に関する研究
(農林水産先端技術産業振興センター 山本公子)
Tos17の挿入部位の隣接塩基配列を決定するプロトコールが作成され、これに基づき5000近い配列情報が得られているが、遺伝子機能推定のための情報処理システムについては、さらに検討が必要。