(東京大学大学院農学生命科学研究科 山口 五十麿)
評価結果概要
全体評価
ジベレリンについての結合タンパク質(GBP)の単離、シグナル伝達、抗体による輸送制御の研究を行っているが、全体的に進捗は遅れている。困難なGBPの単離・精製・クローニングに成功しているが、今後はこれを実験的に明確にし、機能を明らかにする必要がある。一本鎖抗体による輸送制御に力を注ぐ必要があり、シグナル伝達については規模縮小を図るのが望ましい。研究担当者の専門領域と異なる外部の分子遺伝学、生理学の専門家の協力を積極的に求めて、展開を図るべきである。成果の原著論文の公表の努力がさらに必要である。