生物系特定産業技術研究支援センター

新技術・新分野創出のための基礎研究推進事業

1999年度 中間評価結果

ジベレリンの輸送・シグナル伝達機構の解明とその制御技術の開発に関する研究

(東京大学大学院農学生命科学研究科 山口 五十麿)    

評価結果概要

全体評価

ジベレリンについての結合タンパク質(GBP)の単離、シグナル伝達、抗体による輸送制御の研究を行っているが、全体的に進捗は遅れている。困難なGBPの単離・精製・クローニングに成功しているが、今後はこれを実験的に明確にし、機能を明らかにする必要がある。一本鎖抗体による輸送制御に力を注ぐ必要があり、シグナル伝達については規模縮小を図るのが望ましい。研究担当者の専門領域と異なる外部の分子遺伝学、生理学の専門家の協力を積極的に求めて、展開を図るべきである。成果の原著論文の公表の努力がさらに必要である。