生物系特定産業技術研究支援センター

新技術・新分野創出のための基礎研究推進事業

1999年度 中間評価結果

植物性染色体の全構造決定に基づく性制御技術の開発

(京都大学大学院 大山莞爾)    

評価結果概要

全体評価

雌雄ゼニゴケのゲノミックライブラリーの構築が完了しているが、X染色体のクローンの整列化が遅れており、期間内における性染色体の全構造決定が危ぶまれる。

中課題別評価

(1)植物性染色体の全構造解析に基づく性制御技術の開発
(京都大学 大山莞爾)

Y染色体に特異的反復配列やORFを見出しており、また、雌雄生殖器官由来のcDNAライブラリーが整備・解析されているので、生殖器官分化機構解明が期待される。

(2)性染色体単離による性染色体特異的遺伝子群の単離
(農業生物資源研究所 中山繁樹)

レーザー・マイクロダイセクションにより性染色体を単離し、そのDNAを増幅することができたが、性染色体特異的なDNAクローンの単離については、その端緒が開かれた段階である。