(東京大学大学院農学生命科学研究科 平井 篤志)
評価結果概要
全体評価
両方の中課題の呼吸系遺伝子の構造解析と発現動向の研究及びテンサイのミトコンドリアゲノムの全塩基配列決定等、大体計画通りに進んでいるが、現時点での研究成果は総合的にみて、それほど高くない。独創性のある質の高い研究成果を挙げ、より国際性のある評価の高い雑誌に公表して頂きたい。
中課題別評価
(1)環境応答における核・ミトコンドリアのクロストークの解析
(東京大学大学院農学生命科学研究科 平井 篤志)
呼吸系遺伝子の構造解析と発現動向の研究等概ね計画通りに進んでおり特に問題はないが、全体としてもう少しインパクトのある解析手法を用いるなりして興味ある成果を出すべきである。今後は焦点を絞り、シアン耐性遺伝子、ALDH遺伝子等に重点をおいて研究を進める。
(2)雄性不稔発現の分子機構解明
(北海道大学大学院農学研究科 三上 哲夫)
テンサイ正常株のミトコンドリアゲノムの全塩基配列を決定したことは評価できる。今後、雄性不稔株のミトコンドリアの全塩基配列決定後の研究の進め方が大事であり、大きな発展を望みたい。