(岡山大学資源生物科学研究所 松本英明)
評価結果概要
全体評価
本研究は、酸性土壌の主要な植物生育阻害因子であるAlを対象に、その耐性機構の解明と耐性植物の作出を目的としている。これまで、Al耐性機構の解明については、種々な側面から総合的に取り組み、ほぼ計画に沿って順調に進捗しており、国際的レベルの生理・生化学的な成果が得られているが、しかし、インパクトの強い成果というには後少しの感がある。
研究後半では、”総合性”よりも分子レベルでの機構解明によって、ブレークスルーをもたらす可能性の強いテーマを重点的に推進して、独創的でインパクトの強い研究成果を目指すことを期待したい。