生物系特定産業技術研究支援センター

新技術・新分野創出のための基礎研究推進事業

1996年度 採択された研究課題

乾燥・塩ストレス耐性の分子機構の解明と分子育種への応用

研究代表者氏名及び所属

篠崎 和子(農林水産省国際農林水産業研究センター)

研究実施期間

平成8年度~12年度

研究の趣旨・概要

本研究は環境劣悪地に対応できる植物の開発をめざし、乾燥、塩害等の環境ストレス耐性植物を遺伝子組み換えで作出するための基礎研究を行う。
具体的にはモデル実験植物であるシロイヌナズナを中心に、乾燥耐性のカウピーと耐塩性のイネも用いながら、乾燥や塩ストレス耐性に関与する遺伝子を分子生物学的方法及び遺伝学的方法を用いて可能な限り単離し、その機能を明らかにする。さらに、ストレス条件下でこれらの遺伝子の発現をコントロールする仕組みを明らかにするとともに、人工的プロモーターの開発及び機能の明らかになった遺伝子群の植物内への導入により、実際に乾燥や塩ストレス耐性植物を作出にする。今後これらの植物を応用することにより、食料問題や地球の砂漠化問題の解決に資することを目的とする。

研究項目及び研究担当者

  • 乾燥・塩ストレス耐性機構の分子生物学的解析と育種への利用
    (農林水産省国際農林水産業研究センター 篠崎 和子)
  • 乾燥・塩ストレス耐性に関与する有用遺伝子群の機能解析
    (理化学研究所 篠崎 一雄)

研究のイメージ

乾燥・塩ストレス耐性の分子機構の解明と分子育種への応用