生物系特定産業技術研究支援センター

新技術・新分野創出のための基礎研究推進事業

2001年度 採択された研究課題

行動特性の育種改良を目指した、家畜の脳内物質関連遺伝子の解析

研究代表者氏名及び所属

村山 美穂
村山 美穂(岐阜大学農学部)

研究実施期間

平成13年度~平成15年度(3年間)

研究の趣旨・概要

家畜の行動特性に品種差や個体差が存在することは知られているが,その遺伝的背景は明らかになっていない。本研究では、遺伝子を指標とした有用犬の育成および、家畜の生産性向上を目指して、ヒトで行動特性との関連が報告されている脳内物質量調節遺伝子の個体差や機能を、イヌなどの家畜において調べる。
本研究により、イヌの適性を遺伝子解析により推定し、適性に合わせた活用が可能になれば、伴侶動物として、ヒトと一層よい関係を築くことができ、有用犬供給数の増加も期待できる。また家畜飼育において、運搬や搾乳のストレスを受けにくく攻撃性の低い家畜を育成できれば、肉質や乳量などの生産性の向上につながり、飼育者は安全に作業を行うことができる。さらにポストゲノム研究の主要課題である脳機能遺伝子に関して、有益な基礎的情報を提供することにより、多数の研究分野の発展や新産業創出に大きく貢献できる。

研究項目及び研究体制(( )内は研究担当者)

  • 脳内物質量調節遺伝子の多様性の解析
    (岐阜大学農学部 村山 美穂)
  • 脳内シグナル伝達の分子機構の解明
    (岐阜大学農学部 村山 美穂)
  • 個体の行動と遺伝子機能の関連性の解析
    (岐阜大学農学部 村山 美穂)

研究のイメージ

行動特性の育種改良を目指した、家畜の脳内物質関連遺伝子の解析