研究代表者氏名及び所属
横山 直明
(国立大学法人帯広畜産大学・原虫病研究センター)
研究実施期間
平成18年度~22年度(5年間)
研究の趣旨・概要
オリゴマンノース糖鎖で被覆したリポソームに抗原を封入することで、その封入抗原に特異的なTh1免疫応答を投与動物に誘導できる。本研究では、オリゴマンノース被覆リポソームをさらに改良・強化し、未だ有効な予防法が存在しない家畜の難治性原虫病を効果的に制圧できる次世代型糖鎖被覆リポソームワクチンの開発に挑む。
原虫病は世界規模での食肉と乳製品の安定生産並びにその円滑な国際貿易に多大な被害をもたらしていることから、本研究の成果は我が国の畜産業の発展と国際社会への貢献に大きく寄与する。
研究項目及び実施体制(()は研究担当者)
- 家畜原虫病に対する糖鎖被覆リポソームワクチンの構築とその総合評価
(国立大学法人帯広畜産大学・原虫病研究センター 横山直明) - 抗原提示細胞へ効率よく標的抗原を送達できる糖鎖被覆リポソームの構築とTh1免疫応答へ導く分子メカニズムの解読
(東海大学・未来科学技術共同研究センター 小島直也) - 病原性原虫によるTh1免疫回避機構の解読と糖鎖被覆リポソームの適応開拓
(独立行政法人産業技術総合研究所・糖鎖工学研究センター 池原 譲)