研究代表者氏名及び所属
高谷 直樹
(国立大学法人筑波大学大学院生命環境科学研究科)
研究実施期間
平成18年度~20年度(3年間)
研究の趣旨・概要
糸状菌(カビ)は、時には生活を脅かす厄介物であると同時に、我々の生活を豊かにする様々な農産物を作り出す。本研究は、カビが生長する上で重要なエネルギー代謝機構を分子レベルで解明することを目標に、近年、代表者らが解明を進めているカビの多様なエネルギー獲得系の構成成分の解明やポストゲノムの手法を用いた代謝ネットワークの網羅的解析を行うものである。また、これらの研究成果を利用することによって、カビによる有機酸発酵の効率化を目指す基盤技術を開発する。
これにより、カビのエネルギー代謝系の理解が進み、カビの代謝制御に基づく生育制御・生育抑制技術の開発への応用が期待され、関連の醸造・発酵産業、有用物質・酵素生産、カビによる動植物病害防除技術の開発につながるものと期待される。
研究項目及び実施体制(()は研究担当者)
- カビ嫌気的エネルギー獲得機構の分子機構の解明
(国立大学法人筑波大学大学院生命環境科学研究科 高谷 直樹) - カビエネルギー代謝ネットワークの網羅的解析と高機能化
(国立大学法人筑波大学大学院生命環境科学研究科 高谷 直樹) - 実用化に向けた基盤技術開発
(国立大学法人筑波大学大学院生命環境科学研究科 高谷 直樹)