研究代表者氏名及び所属
大村 敏博
(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構
中央農業総合研究センター)
研究実施期間
平成19年度~23年度(5年間)
研究の趣旨・概要
世界で1,000種類以上発生している植物病原ウイルスの大部分は昆虫によって媒介されるが、それらの昆虫媒介因子及び発病機構の分子レベルでの知見は極めて乏しい。本研究では、昆虫・植物両感染細胞内でのウイルス分子の動態追跡、昆虫側のウイルス媒介に関与する因子の同定、植物側の病徴発現遺伝子及び新規病害抵抗性遺伝子の同定を行い、ウイルスと宿主細胞因子群のせめぎ合いのダイナミズムを体系的に解明し、植物への耐病性導入戦略を構築する。これにより、我が国や諸外国、特に発展途上国の安定的食料生産に貢献するほか、進化的起源上類縁関係にある動物ウイルスの治療・予防法の開発にもつながるなど、農業分野のみならず、広く関連産業分野への波及効果が期待される。
研究項目及び実施体制(()は研究担当者)
- 植物ウイルスの感染・複製機構の解明及び抵抗性組換え植物の開発
(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 中央農業総合研究センター 大村 敏博) - マイクロアレイ法を用いたウイルス応答反応の解析と育種への応用
(独立行政法人農業生物資源研究所 菊池 尚志)