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◇◆◇ 生研センター(研究資金業務関係)メールマガジン ◇◆◇
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平成25年6月3日発行
本メールマガジンでは、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)
生物系特定産業技術研究支援センター(生研センター)研究資金業務の事業成果・
関連イベント等の情報を配信しております。
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■ 主要トピック
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◆生研センター基礎的研究業務の研究成果について
生研センターでは、「イノベーション創出基礎的研究推進事業」の平成24年度終了
課題の研究成果については本年3月に発表会を開催し、その成果をホームページに
掲載しました。また、平成18年度に終了した「新技術・新分野創出のための基礎研究
推進事業」と「生物系産業創出のための異分野融合研究支援事業」の課題については、
その後の研究の発展状況を追跡して調査し、その結果をホームページに掲載しました。
I 「イノベーション創出基礎的研究推進事業」研究成果(平成24年度終了課題)
平成24年度終了課題全32課題の研究分野別の傾向は、ゲノム情報等を利用した
新たな品種開発等の分野が7課題と最も多く、次いで植物の病虫害防除対策に関する
分野が6課題、油脂・糖・アミノ酸等の機能性の解明やその活用に関する分野が5課題
と続いています。これら24年度終了課題の中で特に製品化が進んでいる課題は
「低エネルギー高嗜好性油脂を含む食品の実用化に関する研究」、「D-アミノ酸に
着目した新規機能性食品の開発」、「アレロケミカルの探索と新規生理活性物質の開発」
などです。
このほか「エピゲノム情報制御を基軸とする新たな植物育種技術の創出」については
Natureに掲載されたほか、「共生細菌により昆虫が獲得する新規生物機能の解明と
制御への基盤研究」が数多くの新聞に取りあげられるなど注目されています。
詳しくは、下記URLをご覧下さい。
http://www.naro.affrc.go.jp/brain/inv_up/files/2012seikasyu.pdf(現在リンク切れ)
II 平成24年度基礎的研究業務追跡調査結果
平成18年度に終了した基礎研究推進事業15課題及び異分野融合研究支援事業
8課題とも、その後、他の研究資金を活用するなどしてしてさらに研究を進展させ、
実用化に向けた取り組みが行われています。
このうち、基礎研究推進事業では2課題で製品等が開発されています(研究課題名
「生物毒素素材を利用した疾患モデル動物作製とその応用に関する先導的研究」、
「イルカ型ソナーをモデルとした次世代魚群探知技術の研究」)。また、医薬品、
食品産業への応用が期待される優れた成果を上げた課題もあります(研究課題名
「ナノ加工技術を利用した膜タンパク質のナノバイオロジー」)。
一方、異分野融合研究支援事業では、本事業に参画した研究者へのアンケート調査
において「新市場創出につながる製品や技術を開発した」などの割合が高い回答が
8課題中5課題あり、実用化に関して高い成果が得られたととらえることができます
(研究課題名「農水産物の脂溶性機能性成分CDラップを用いた新規食品の開発」、
「天敵の行動制御による中山間地(京都府美山町)における減農薬害虫防除技術の開発」、
「チオレドキシンを応用した機能性食品の開発」、「希少なキノコ新規栽培法の開発」、
「消化管ホルモン制御による安全性の高い食欲調節ペプチドの開発」)。
特に、「チオレドキシンを応用した機能性食品の開発」では、本事業を継承して民間
実用化研究促進事業等各種研究資金を活用することなどにより研究を発展させています。
詳しくは、下記URLをご覧下さい。
基礎研究推進事業
http://www.naro.affrc.go.jp/brain/kisoken/follow_up/2013/046260.html
異分野融合研究支援事業
http://www.naro.affrc.go.jp/brain/ibunya/follow_up/2013/046267.html
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■ 最近新聞等で取りあげられた生研センターが支援する研究開発成果
(平成25年2~4月分)
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1. 生研センターが支援した研究開発成果
(1) 『病害抵抗性作物創製の新技術の開発
- 2つの蛋白質の同時導入で「科」の壁を越えて作物に抵抗性を付与 -』
(2月22日 化学工業日報・日本農業新聞、3月1日 科学新聞掲載)
http://www.naro.affrc.go.jp/archive/nias/press/20130219/
・生研センター支援事業:イノベーション創出基礎的研究推進事業(平成22~26年度)
課題名『病原糸状菌の分泌戦略を標的とする作物保護技術の基盤開発 』
(理化学研究所、京都大学大学院、岡山県農林水産総合センター生物科学研究所)
http://www.naro.affrc.go.jp/brain/inv_up/files/h22_9shirasu.pdf(1)(現在リンク切れ)
(2) 『配列不明のイネ品種 有用遺伝子を迅速同定』
(4月1日 化学工業日報掲載)
・生研センター支援事業:イノベーション創出基礎的研究推進事業(平成21~23年度)
課題名『「ひとめぼれ」突然変異集団とRILsを用いた連関解析実験系の確立と利用』
((財)岩手生物工学研究センター、総合研究大学院大学、岩手県農業研究センター)
http://www.naro.affrc.go.jp/brain/inv_up/files/h23-kiso-seika.pdf(現在リンク切れ)
(3)『アレロケミカル 約20種発見、合成も 新規農薬開発に期待』
(4月4日 化学工業日報掲載)
・生研センター支援事業:イノベーション創出基礎的研究推進事業(平成20~24年度)
課題名『アレロケミカルの探索と新規生理活性物質の開発』
(東京農工大学大学院、徳島大学大学院、九州大学)
http://www.naro.affrc.go.jp/brain/inv_up/files/2012seikasyu.pdf(現在リンク切れ)
(4) 『ミツバチの腸内に存在する乳酸菌を活用したミツバチ感染症制御技術の開発.』
(4月5日 化学工業日報掲載)
・生研センター支援事業:イノベーション創出基礎的研究推進事業(平成22~24年度)
課題名『プロバイオティクスを利用したミツバチ感染病制御技術の開発.』
((独)農研機構畜産草地研究所)
http://www.naro.affrc.go.jp/brain/inv_up/files/2012seikasyu.pdf(現在リンク切れ)
(5) 『ジャガイモ病害の生物的防除にめど』
(4月8日 化学工業日報掲載)
・生研センター支援事業:イノベーション創出基礎的研究推進事業(平成22~24年度)
課題名『ジャガイモ表生微生物間相互作用の解明及びその生物防除利用』
((独)農研機構北海道農業研究センター、宇都宮大学大学院)
http://www.naro.affrc.go.jp/brain/inv_up/files/2012seikasyu.pdf(現在リンク切れ)
(6) 『作物の病虫害抵抗性誘導物質を発見』
(4月16日 化学工業日報掲載)
・生研センター支援事業:イノベーション創出基礎的研究推進事業(平成20~24年度)
課題名『作物の抵抗性誘導経路の強化による新規病虫害複合防除手法の開発.』
((独)農業生物資源研究所、(独)農業環境技術研究所)
http://www.naro.affrc.go.jp/brain/inv_up/files/2012seikasyu.pdf(現在リンク切れ)
(7) 『背すじも凍る「恐怖の香り」 鼻と脳の連係プレー』
(4月21日 The Asahi Shimbun GLOBE掲載)
・生研センター支援事業:イノベーション創出基礎的研究推進事業(平成21~23年度)
課題名『食欲反応を匂いで制御する新技術の開発』他
(大阪バイオサイエンス研究所)
http://www.naro.affrc.go.jp/brain/inv_up/files/h23-kiso-seika.pdf(現在リンク切れ)
◇ ◇ ◇
2. 生研センター等が支援した研究事業を発展させた研究成果
(1) 『凍結細胞から生きた魚の作出が可能に・絶滅危惧魚種の永久保存が実用
レベルで可能』
(1月15日 日本経済新聞・日経産業新聞・朝日新聞・毎日新聞、
2月4日 産経新聞、2月5日 朝日新聞掲載)
http://www.kaiyodai.ac.jp/topics/2101/18035.html(現在リンク切れ)
・基礎となった生研センター支援事業:
新技術・新分野創出のための基礎研究推進事業(平成19~23年度)
課題名『精原細胞移植を用いた代理親魚技法の構築:サバにマグロを生ませる』
(東京海洋大学)
http://www.naro.affrc.go.jp/brain/kisoken/files/h23-kiso-seika.pdf(現在リンク切れ)
(2) 『すい臓のないブタに健常ブタ由来のすい臓を再生することに成功』
(2月19日 日本経済新聞・日経産業新聞・日刊工業新聞・化学工業日報・
産経新聞・読売新聞、3月1日 科学新聞掲載)
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20130219/index.html
・基礎となった生研センター支援事業:
新技術・新分野創出のための基礎研究推進事業(平成15年度~19年度)
課題名『クローンブタを用いた幹細胞移植治療の評価モデルの確立』
(明治大学、熊本大学大学院、(独)農研機構・九州沖縄農業研究センター)
http://www.naro.affrc.go.jp/brain/kisoken/files/h19kiso-seika.pdf
(3) 『北海道産小麦「ゆめちから」入り食パン 敷島製パン』
(3月15日 日本農業新聞、3月18日 日刊工業新聞掲載)
・基礎となった生研センター支援事業:
生物系産業創出のための異分野融合研究支援事業(平成13年度~17年度)
課題名『北海道産の超強力・強力小麦粉を用いた新高付加価値食品の開発』
(北海道大学大学院、(独)農研機構北海道農業研究センター、
(株)北海道グリーンバイオ研究所(現ホクレン農業総合研究所グリーンバイオ研究所)、
江別製粉(株)、東洋水産(株))
http://www.naro.affrc.go.jp/brain/ibunya/files/17seikasyu.pdf
(4) 『βクリプトキサンチンが取れるみかんジュースを発売』
(3月19日 日本農業新聞掲載)
・基礎となった生研センター支援事業:
出資事業(平成5~14年度) 研究の目的『高付加価値柑橘の
育成と柑橘高度利用技術の開発』((株)愛媛柑橘資源開発研究所)
http://www.naro.affrc.go.jp/brain/tokurei/results_etain/024541.html(現在リンク切れ)
新技術・新分野創出のための基礎研究推進事業(平成8~12年度)
課題名『カンキツによるがん予防に関する基礎的研究.』(農林水産省
果樹試験場、京都府立医科大学、京都大学大学院、近畿大学)
http://www.naro.affrc.go.jp/brain/kisoken/files/h12kiso-seika.pdf
生物系産業創出のための異分野融合研究支援事業(平成13~17年度)
課題名『カンキツの機能性成分を活用した保健機能食品の開発..』
((独)農研機構果樹研究所、(株)えひめ飲料、沖縄県農業協同組合、
京都府立医科大学、中村学園大学、琉球大学)
http://www.naro.affrc.go.jp/brain/ibunya/files/17seikasyu.pdf
(5) 『チオレドキシンを配合した化粧品を発売 黄桜』
(4月1日 化学工業日報掲載)
・基礎となった生研センター支援事業:
生物系産業創出のための異分野融合研究支援事業(平成14~18年度)
課題名『チオレドキシンを応用した機能性食品の開発.』(京都大学、レドックス・バイオ
サイエンス(株)、オリエンタル酵母工業(株)、(株)ロック・フィールド)
http://www.naro.affrc.go.jp/brain/ibunya/files/18seikasyu.pdf
民間実用化研究促進事業(平成19~21年度)
課題名『抗ストレス蛋白チオレドキシン高含有清酒及び素材の生産技術開発』
(レドックス・バイオサイエンス(株))
http://www.naro.affrc.go.jp/brain/contents/files/h19seika_03.pdf
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■ 農研機構等関連のイベントのご案内
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1. 中央農研市民講座「温暖化が進むと野菜は作れなくなるのか」
講演者 岡田 邦彦(野菜茶業研究所 野菜生産技術研究領域)
[開催日]6月8日(土曜日) 9時30分~10時30分
[場 所]食と農の科学館
茨城県つくば市観音台3-1-1
[参加費]無料 事前登録不要
http://www.naro.affrc.go.jp/event/list/2013/05/046525.html
2. 農場衛生管理システム・第4回マッチングフォーラム「畜舎への鳥獣侵入防止と衛生
対策」(動物衛生研究所)
[開催日]6月14日(金曜日)13時00分~17時00分
[場 所]つくばサイエンス・インフォメーションセンター大会議室
茨城県つくば市吾妻1-10-1
[参加費]無料 事前登録必要(6月5日まで)
http://www.naro.affrc.go.jp/event/list/2013/05/046636.html(現在リンク切れ)
3. 食総研・産総研ジョイントシンポジウム2013
「その分析値は信頼できますか?-食品中の有害元素分析と精度管理-」
((独)産業技術総合研究所、(独)農研機構食品総合研究所)
[開催日]7月11日(木曜日)13時00分~17時20分
[場 所](独)産業技術総合研究所 臨海副都心センター別館
東京都江東区青海2-4-7
[参加費]無料 申し込み必要
[定員]100名(先着順)
http://www.naro.affrc.go.jp/event/list/2013/04/046530.html(現在リンク切れ)