生物系特定産業技術研究支援センター

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2025年4月1日号

目次

  • 委託研究事業の令和6年度追跡調査報告書が公開されました!
  • 『成果事例こぼれ話』第63回"スクミリンゴガイの被害軽減へ捕獲器と誘引剤を開発"を掲載しました!
  • 編集後記

委託研究事業の令和6年度追跡調査報告書が公開されました!

本調査では、事業終了後、一定期間経過した研究課題について、研究成果の社会実装・普及に関する概況、それに至る過程の分析、取り組みの中で直面した課題やどうやってそれを乗り越えたかなどについて、具体的な事例を交えて取りまとめています。
事業への応募を検討されている研究機関の方々にも参考となる内容です。ぜひご一読ください!

▼詳細は下記URLから
https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/contents/follow_up/index.html

『成果事例こぼれ話』第63回"スクミリンゴガイの被害軽減へ捕獲器と誘引剤を開発"を掲載しました!

生研支援センターは、委託試験研究で得られた成果を分かりやすく紹介する取り組み (成果事例こぼれ話)を行っています。

今回紹介するのは、水稲を食害する淡水生の巻貝スクミリンゴガイ(通称ジャンボタニシ)を、効率的に大量捕獲する箱型の捕獲器と誘引剤を開発した事例です。

2022年4月の販売開始以降、24年12月までに約4,500台が販売され、普及が進んでいます。田植え後の水をごく浅めに管理し、この捕獲器を適切に設置すれば、農薬を使わなくても稲の被害をほぼ抑えられるという研究結果が出ています。

▼詳細はこちらから(生研支援センターウェブサイト)
https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/contents/fukyu/episode/episode_list/168574.html

編集後記

花見の季節になると食べたくなる桜餅。ピンクの餅を包む桜の葉の香りが春を感じさせます。葉はオオシマザクラの塩漬けで国内産の 7 割が伊豆・松崎町で生産されているといいます。香りのもとはクマリンという芳香成分で葉を塩蔵したり乾燥したりすると匂いが感じられるようになるそうです。
ポーランドにズブロッカという酒があります。ウオッカの一種で瓶の中に1本のバイソングラス(牧草)が入っています。この酒を初めて口にしたとき桜餅を思い出しました。香りがそっくりなのです。その訳は、バイソングラスにもクマリンが含まれているからなのでした。
成り立ちの全く別のものが香りの一点でつながっています。食品と植物の不思議な関係、日々の仕事の中でこれからも見つめていきたいと思います。(by 町)


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