目次
- 「スマート農業技術の開発・供給に関する事業」の採択課題を決定しました!
- 「目指そう 90億人の笑顔!"いただきます"を未来にも」
~[サイエンスアゴラ2025]に出展します! (10月25日開催) - 『成果事例こぼれ話』第66回"国産広葉樹材を家具・内装材に利用する技術開発"を掲載しました!
- 編集後記
「スマート農業技術の開発・供給に関する事業」の採択課題を決定しました!
生研支援センターでは、スマート農業技術の開発及び供給を迅速かつ強力に推進するため、様々な関係者が実施するスマート農業技術に係る研究開発の取組を支援する「スマート農業技術の開発・供給に関する事業」において、採択課題(4課題)を決定しました。
▼詳細はこちらから(生研支援センターウェブサイト)
https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/smart-nogyo/news/2025/170783.html
「目指そう 90億人の笑顔!"いただきます"を未来にも」
~[サイエンスアゴラ2025]に出展します! (10月25日開催)
生物系特定産業技術研究支援センター(BRAIN)は、『サイエンスアゴラ2025』に出展します。
「2050年の食と農」をテーマに、最前線で奮闘する研究者と直接話す企画です。
イベントへの参加は無料で、米粉ラスクの試食もあります(数量限定)。
皆様、ぜひBRAINのイベントへお立ち寄りください。
【イベント概要】
日時:令和7年10月25日(土曜日) 13:00~15:00
場所:日本科学未来館(7階 コンファレンスルーム木星)
詳細:
https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2025/index.html
(科学技術振興機構)
▽プログラムの詳細ページ(Peatixのイベントページ)
https://peatix.com/event/4533935/
▽参加申し込みページ
https://brain2025agora.peatix.com/
参加料:無料
◇企画内容
地球環境への負担を減らしつつ食料を増産し、またフードロスもなくす工夫について、私たちと一緒に考えてみませんか。レーザーで害虫を退治して農薬を減らす方法や、使われなかった野菜を凍らせて粉にし、おいしくムダなく使うアイデアを紹介します。
◇企画内容
・蛾の模型の動きを予測して青色レーザーを照射するデモ装置
・長期保存可能な凍結粉砕した農産物 など
25年後の食料と農業にまつわる疑問・質問・意見・感想・鋭いご指摘など、大歓迎!
一緒に未来を考えましょう!
※サイエンスアゴラ2024の様子
https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/about.html
※企画内容は現時点での予定であり、変更される可能性があります。
『成果事例こぼれ話』第66回"国産広葉樹材を家具・内装材に利用する技術開発"を掲載しました!
生研支援センターは、委託試験研究で得られた成果を分かりやすく紹介する取り組み (成果事例こぼれ話)を行っています。
今回紹介するのは、森林研究・整備機構森林総合研究所を代表機関とする研究グループが、国産の未活用広葉樹材を家具・内装材として利用するための技術を開発し、製品として利用する際の品質を担保する基盤整備に取り組んだ研究です。
家具・内装材は、輸入広葉樹材に8割依存してきましたが、資源量減少、円安などによる価格高騰から入手が難しくなり、国産の広葉樹材の活用が検討されています。
国産広葉樹材の多くは、材質や強度などのデータが未整備である上、輸入広葉樹材に比べて直径が細く、用材として利用しにくいものでした。そこで国産の未活用広葉樹材のうち、まずセンダン、ハンノキ、ホオノキ、コナラの4樹種について、製品として利用するための品質基準を整備しました。成果はデータ集発行や試作品の展示などを通じて公開、普及を進めています。
▼詳細はこちらから(生研支援センターウェブサイト)
https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/contents/fukyu/episode/episode_list/170954.html
編集後記
この夏も、台風や大雨があり、土砂崩れや洪水、河川の氾濫(はんらん)の報道に接しました。大水を防ぐには山や河川の近くの森林を守ることが大事だということは江戸時代の先覚者も唱えています。
江戸幕府が1666年に出した「諸国山川掟(おきて)」は、森林開発の抑制と河川流域の山の植林を勧めています。岡山藩に仕えた熊沢蕃山は「山に草木なければ(中略)、洪水の憂いあり」と記すなど治山治水の重要性を説いています。
明治期の近代化、昭和期の戦争拡大、戦後復興の時期には、建築資材や燃料としての薪炭など様々な用途で森林を伐採、山林の荒廃が進みました。一方、1950年に第1回全国植樹祭が開かれるなど国土緑化の運動も続いていますが、すぐに大木が育つはずもなく、木材需要は輸入に多くを頼る状態になっています。
今月の「こぼれ話」では、国産広葉樹材を家具・内装材に利用する研究を紹介しました。輸入材から国産材への回帰が進み、やがて日本の森林育成の流れとなれば、洪水や土砂崩れを減らす、豊かな山林を取り戻すことにもつながっていくと思います。(by 町)
生研支援センター (BRAIN)企画課
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メール: maga-request[アット]naro.affrc.go.jp
メールを送付する際は[アット]を@に置き換えてください。
生研支援センター(BRAIN)は、生物系特定産業技術に関する研究開発を、大学、高等専門学校、国立研究開発法人、民間企業等に委託することにより実施しています。
「BRAIN」はBio-oriented technology Research Advancement InstitutioN のコミュニケーション名です。