生物系特定産業技術研究支援センター

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2026年11月2日号

目次

  • 生研支援センターの委託研究事業に関する令和9年度予算概算要求に基づく応募前説明及び個別相談のご案内
  • 『成果事例こぼれ話』第76回"緑肥の肥料効果の面的把握とすき込み方法の改善"を掲載しました!
  • 【再掲】「アグリビジネス創出フェア2026」で研究成果を紹介します!(11月11日~13日開催)
  • 編集後記

生研支援センターの委託研究事業に関する令和9年度予算概算要求に基づく応募前説明及び個別相談のご案内

生研支援センターでは、幅広い分野から優れた研究課題を提案していただくことを目的に、応募前説明及び個別相談を行います。令和9年度予算概算要求に基づいた、公募事業の概要や応募に当たっての留意点、委託費の使用等に関する留意点、研究活動における不正行為の防止等について、動画で説明するとともに、個別相談(Web会議形式、30分/回程度)を実施します。ぜひご覧ください。。

▼詳細はこちらから(生研支援センターウェブサイト)
https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/event/177780.html

【説明動画・資料】
上記生研支援センターウェブサイト上に説明動画・資料を10月30日から掲載しております。

【説明内容一覧】
(1)令和9年度予算概算要求及び『「知」の集積と活用の場』について
(2)オープンイノベーション研究・実用化推進事業の概要及び応募に当たっての留意点
(3)スタートアップ総合支援プログラム(SBIR支援)の概要及び応募に当たっての留意点
(4)スマート農業技術の開発・供給促進事業の概要及び応募に当たっての留意点
(5)e-Radシステムを使用した応募方法について
(6)研究活動における不正行為の防止
(7)委託費の使用等に関する留意点

【個別相談】
申込受付期間:令和8年10月30日(金曜日)~12月11日(金曜日)17:00 ※定員に達し次第締め切り
実施日:令和8年11月25日(水曜日)・26日(木曜日)・12月8日(火曜日)・15日(火曜日)・21日(月曜日)
申込方法:上記生研支援センターウェブサイト上の申込フォームからお申込みください。

【問い合わせ先】
生研支援センター企画戦略部企画課 服部・永井
E-mail: sh-brain_pr@naro.go.jp

『成果事例こぼれ話』第76回"緑肥の肥料効果の面的把握とすき込み方法の改善"を掲載しました!

生研支援センターは、委託研究で得られた成果を分かりやすく紹介する「成果事例こぼれ話」をホームページに連載しています。

今回紹介するのは、農研機構を代表機関とする研究グループが、緑肥の肥料効果をドローンを使って面的に把握する技術と、緑肥の細断・すき込み作業を省力化・高効率化する技術を開発し、化学肥料の削減を効率的に進める方法を示した事例です。

緑肥とは、後から栽培する主作物のために、圃場(ほじょう)に肥料成分を補充する目的で栽培される植物を指します。収穫せず、圃場にすき込むことで土壌を改良し、減肥や病害虫の発生抑制に役立つなど様々な利点があります。原料の多くを輸入に依存する化学肥料が高騰する中、伝統的な地力維持技術である緑肥を、現代農業に適した形でより効果的に活用する技術の研究が進められています。

緑肥は生育の過程でばらつきがあると、土壌へ供給される養分量にも差が生じ、肥料効果(肥効)にむらが出る可能性があります。研究グループは、緑肥の肥効をドローンを使って面的に把握してスマート施肥マップを作成し、圃場内の緑肥生育のばらつきに応じて、主作物への追加施肥量を最適化した可変施肥を行うことで、効率的に減肥できることを実証しました。
また、緑肥は栽培した植物をその場ですき込むことから、堆肥(たいひ)のような重量物を圃場まで運ぶ必要がなく輸送コストがかかりません。そのかわり、緑肥となる植物の播種やすき込みの作業が必要です。そこで、本研究では緑肥の播種、細断・すき込みの作業を省力化・高効率化する技術も開発しました。これらの成果は、環境負荷の低減と農業経営の安定化を通じて、持続的な農業生産に貢献することが期待されます。

▼詳細はこちらから。(生研支援センターウェブサイト)
https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/contents/fukyu/episode/episode_list/178093.html

【再掲】「アグリビジネス創出フェア2026」で研究成果を紹介します!(11月11日~13日開催)

生研支援センターは、「アグリビジネス創出フェア2026」に出展し、当センターの委託研究事業で得られた新たな製品や技術等を紹介します。皆様のご来場をお待ちしております!

<日時>2026年11月11日(水曜日)~13日(金曜日) 10:00~17:00
<会場>東京ビッグサイト西展示棟西4ホール(東京都江東区有明3-11-1)
りんかい線「国際展示場」駅下車 徒歩約7分、ゆりかもめ「東京ビッグサイト」駅下車 徒歩約3分
<参加費>無料(登録が必要となります。下記ホームページよりお願いいたします。)

▼展示会の詳細はこちらから
「アグリビジネス創出フェア2026」公式ホームページ
https://agribiz.maff.go.jp/

▼生研支援センターの出展紹介・セミナー
<出展(「総合ゾーン」総-07)>
出展ブースでは以下の研究課題の成果等を紹介しています。
https://agribiz.maff.go.jp/exhibitor-information/117

・研究内容1:ムーンショット型農林水産研究開発事業
・研究内容2:戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)
「豊かな食が提供される持続可能なフードチェーンの構築」
・研究内容3:オープンイノベーション研究・実用化推進事業
・研究内容4:スタートアップ総合支援プログラム(SBIR支援)
・研究内容5:スマート農業技術の開発・供給に関する事業

<セミナー>
開催期間中、生研支援センターの事業に関する以下のセミナーを行います。
https://agribiz.maff.go.jp/seminar(会場:メインステージ)
https://agribiz.maff.go.jp/seminar2(会場:セミナールームA、B)

【ムーンショット型農林水産研究開発事業】
11月11日 11:30~12:00 セミナールームB
「牛と食の未来を考える―メタン削減と持続可能な畜産」
11月11日 16:00~17:00 メインステージ
「フードロス×冷熱活用 未来の食資源開発会議
―COOLD FOODの実証拠点・メニュー開発・国際標準化が動き出す」
11月12日 12:15~13:15 メインステージ
「気候変動に対応する迅速な作物改良手法の開発」
11月12日 12:15~13:15 メインステージ
「土壌ヘルスを起点とする循環型アグリビジネス:微生物機能と地域資源循環による社会実装モデル」
11月13日 12:40~13:40 メインステージ
「未・低利用資源を未来の食へ―AI/DX Nutritionが拓く次世代フードテック―」

【戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)】
11月13日 10:50~11:50 セミナールームA
「SIP「豊かな食」の研究開発概要及び進捗について」

【オープンイノベーション研究・実用化推進事業/イノベーション創出強化研究推進事業】
11月11日 14:00~15:00 セミナールームB
「オープンイノベーション研究・実用化推進事業/イノベーション創出強化研究推進事業~研究成果の社会実装に向けて~」

【スマート農業技術の開発・供給に関する事業】
11月13日 12:00~12:30 セミナールームB
「小型農業ロボットを活用した畑の除草・防除作業の全自動化研究」

【生研支援センター】
11月12日 11:00~11:30 セミナールームA
「研究開発構想(農林水産・食料分野における微生物活用技術の研究開発)」

編集後記

アズキの栽培化の起源は日本だった!? 今年の講談社科学出版賞を受賞した「アズキの起源」(東京書籍)でアズキの栽培が日本で始まったことを、詳細なゲノム解析により明らかにした研究が紹介されています。著者は農研機構遺伝資源研究センターの内藤健さんです。
本書の装丁は、カバーを外すとアズキ色の表紙が現れ、「まえがき」と「おわりに」のページには、薄い汁粉を思わせる淡いアズキ色の紙が使われています。本文の中見出しもアズキ色で統一され、ページ下のノンブル脇にはアズキの形の印が添えられるなど、アズキ愛に満ちたつくりになっています。
おっと、話が脱線しました。本の内容は、著者は研究者でありながら、くだけた語り口で難しいゲノム解析の世界に読者を引き込んでいきます。例えば、DNA配列の「ATGC」の変異などを「おむすびコロリンすっとんとん」「むかしむかし、おじいさんとおばあさんが...」といった文字列に置き換えて解説するなど大胆な試みが織り込まれています。
野生の黒っぽいヤブツルアズキから、現在の赤い栽培アズキはいつ、どこで生まれたのか。赤い色が好まれたから、赤いアズキが選ばれたのか。アズキという名前は、赤くて早く溶ける「赤溶け豆」に由来するのか。多くの仮説を研究者の綿密さで解明していきます。そして著者らは、栽培アズキの中国起源説を覆し、日本起源説を支持する研究成果を米国の学術誌「Science」で発表しました。
読み終えて感じたのは、あの甘いアズキ餡が、多くの日本人に支持されてきたのも、日本起源の豆ならばこそかという思いでした。秋の夜長にじっくりと味わってみたい一冊です。(by 町)


生研支援センター (BRAIN)企画課
〒210-0005 神奈川県川崎市川崎区東田町8番地
パレール三井ビルディング16階
メール: sh-brain_email-magazine[アット]naro.go.jp
メールを送付する際は[アット]を@に置き換えてください。
生研支援センター(BRAIN)は、生物系特定産業技術に関する研究開発を、大学、高等専門学校、国立研究開発法人、民間企業等に委託することにより実施しています。
「BRAIN」はBio-oriented technology Research Advancement InstitutioN のコミュニケーション名です。