生物系特定産業技術研究支援センター

目標5
2050年までに、未利用の生物機能等のフル活用により、
地球規模でムリ・ムダのない持続的な食料供給産業を創出

ムーンショット型農林水産研究開発事業とは

2050年には世界の人口増加により食料需要が現在に比べ1.7倍になると見込まれています。一方、生産効率のみを重視した従来の方式だけでは地球の自然循環機能が破綻し、立ち行かなくなるおそれがあります。そのため、食料の増産と地球環境保全を両立するために、生産力の向上だけでなく環境負荷や食品ロス問題を同時に解決していくことが必要です。

生物系特定産業技術研究支援センターは、この問題の解決に向けて掲げられたムーンショット目標5を達成するために、8件の研究開発プロジェクトを推進しています。

プログラムディレクター メッセージ

人類は農耕社会の形成を機に、食料を安定的に獲得する方法を手に入れました。しかし近年の人間活動の飛躍的拡大に伴い、人類の生存と切り離せない食料の持続的な供給は、もはやすぐ先の見通しも立たない状況にまで陥っています。これを乗り越えることは、我々が未来に対して背負う重大な責務であると共に、この経験したことのない困難に打ち勝つ知的な挑戦でもあります。今直面する世界規模の課題解決に向けて、明確な展望と構想力を持ち、既存の概念を越えた発想と実現力を結集して臨まなければならないと考えています。
千葉 一裕 氏
国立大学法人東京農工大学 学長


目標5の紹介(4:14からアニメーションが始まります)

プロジェクト紹介

本事業で実施している8件のプロジェクトは、以下のとおりです。

研究開発プロジェクト名 プロジェクト
マネージャー
食料供給の拡大と地球環境保全を両立する食料生産システム
サイバーフィジカルシステムを利用した作物強靭化による食料リスクゼロの実現
https://www.cps-supercrop.jp/
藤原 徹
(東京大学)
土壌微生物叢アトラスに基づいた環境制御による循環型協生農業プラットフォーム構築
https://www.microbe-soil.sci.waseda.ac.jp/
竹山 春子
(早稲田大学)
藻類と動物細胞を用いたサーキュラーセルカルチャーによるバイオエコノミカルな培養食料生産システム
https://circularcellculture.jp/
清水 達也
(東京女子医科大学)
先端的な物理手法と未利用の生物機能を駆使した害虫被害ゼロ農業の実現
https://ms505ipm.halfmoon.jp/ja/
日本 典秀
(京都大学)
牛ルーメンマイクロバイオーム完全制御によるメタン80%削減に向けた新たな家畜生産システムの実現
https://anim-func-nutr.agr.hokudai.ac.jp/ms-pj/
小池 聡
(北海道大学)
食品ロスゼロを目指す食料消費システム
地球規模の食料問題の解決と人類の宇宙進出に向けた昆虫が支える循環型食料生産システムの開発
https://if3-moonshot.org/
由良 敬
(お茶の水女子大学)
自然資本主義社会を基盤とする次世代型食料供給産業の創出
http://endo.ar.a.u-tokyo.ac.jp/moonshot_project/
高橋 伸一郎
(東京大学)
低温凍結粉砕含水ゲル粉末による食品の革新的長期保存技術の開発 古川 英光
(山形大学)

評価

2024年6月21日
令和5年度評価結果及びそれに基づくポートフォリオの見直しの方向性について公表します。
令和5年度評価(第12回ムーンショット型研究開発制度に係る戦略推進会議資料 抜粋)
(参考)
第12回戦略推進会議資料は、こちらからご参照ください。
ムーンショット型農林水産研究開発事業 令和5年度評議委員一覧


2023年3月31日
令和4年度評価結果及びそれに基づくポートフォリオの見直しについて公表します。
令和4年度評価(第7回ムーンショット型研究開発制度に係る戦略推進会議資料 抜粋)
(参考)
第7回戦略推進会議資料は、こちらからご参照ください。
ムーンショット型農林水産研究開発事業 令和4年度評議委員一覧


2022年4月28日
令和3年度評価結果及びそれに基づくポートフォリオの見直しについて公表します。
令和3年度評価(第4回ムーンショット型研究開発制度に係る戦略推進会議資料 抜粋)
(参考)
第4回戦略推進会議資料は、こちらからご参照ください。
ムーンショット型農林水産研究開発事業 令和3年度評議委員一覧


ムーンショット型研究開発制度

内閣府が主導する「ムーンショット型研究開発制度」(内閣府サイト)は、我が国発の破壊的イノベーションの創出を目指し、従来の延長にない、より大胆な発想に基づく挑戦的な研究開発 (ムーンショット) を、司令塔たる総合科学技術・イノベーション会議 (CSTI) の下、関係省庁が一体となって推進する新たな制度です。
本制度では、JST、NEDO、AMEDおよび生研支援センターに基金を設置し、CSTIが決定するムーンショット目標及び関係省庁が目標達成に向けて策定する研究開発構想に基づき、挑戦的な研究開発を推進します。

ムーンショット型研究開発制度の概要(内閣府サイト)
ムーンショット型研究開発制度の基本的考え方(内閣府サイト)
ムーンショット型研究開発制度の運用・評価指針(内閣府サイト)
ムーンショット型研究開発制度の目標(内閣府サイト)
ムーンショット目標 5 (内閣府サイト)
ムーンショット目標 5 研究開発構想 (農林水産省サイト)

ムーンショット型研究開発制度のリーフレットはこちらから

PDインタビューの冊子『ムーンショットがつくる未来』はこちらから

(参考)目標5以外のムーンショット目標と担当する研究推進法人目標タイルをクリックすると外部リンクにつながります。

国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 生物系特定産業技術研究支援センター(BRAIN) 国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)

実施要領/委託業務研究実施要領(共通様式)

お問い合わせ先

生物系特定産業技術研究支援センター (生研支援センター) へのお問合せは以下のメールアドレスにお願いします。

メール : seiken-moonshot[アット]ml.affrc.go.jp
[アット]を@に置き換えてください

全般に関する問い合わせ

生研支援センター 事業推進部 戦略的研究開発課

契約事務に関する問い合わせ

生研支援センター 研究管理部 研究管理課