ポイント
- 米粉から簡易に適切な物性の粥ゼリーを調製できるレシピを開発、2022年9月に介護食用米粉「ゼリーノ米粉」として販売が開始されました。
- 誰でも簡単に米由来のゼリー状食品を利用することができるため、調理や介護の負担・労力軽減につながることが期待されます。
概要
生研支援センターでは、農林水産業や食品産業の分野で新事業の創出や技術革新を目指す研究に資金を提供しており、得られた研究成果を広く知っていただくため、研究成果を分かりやすく紹介する取組を実施しています。
今回、紹介するのは、介護食に適した粥ゼリー用米粉に関する研究成果です。国立国際医療研究センターを代表機関とする研究グループが開発し実用化した「高アミロース米(※)の米粉から簡易に適切な物性の粥ゼリーを調製する技術」を活用した介護食用米粉「ゼリーノ米粉」が2022年9月に販売されました。
高アミロース米の米粉を利用して粥ゼリーを調理した場合、米を炊飯してから粥ができるまでの時間に比べ調理時間を1/2以下に短縮できます。介護では人手不足が問題になっており、食事調理に係る時間の短縮は大きなメリットになります。風味をつけることも容易でバリエーションも期待できます。誰でも簡単に米由来のゼリー状食品を利用することができるため、調理や介護の負担・労力軽減につながることが期待されます。
【用語】
高アミロース米:一般的な米よりもデンプン中のアミロース含有率が高い(通常25%以上)米品種の総称。
詳しい内容は以下のURL又は別紙をご覧ください。
https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/contents/fukyu/episode/episode_list/155781.html
これまでに紹介した研究成果は以下のURLをご覧ください(全42話掲載)。
https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/contents/fukyu/episode/index.html