現在、SIP次世代農林水産業創造技術では、ロボットトラクタによる協調作業を始めとした超省力・高生産を実現する農作業の自動化・知能化技術の開発、収量や成分を自在にコントロールできる太陽光型植物工場の開発に取り組んでいます。
つくばの農林団地において、日本型の超省力・高生産なスマート農業モデルの構築を目指した研究の成果を紹介しました。
開催日時
平成29年11月7日(火曜日) 13時00分~17時30分
会場
農研機構革新工学研究センターつくば研究拠点、農研機構野菜花き研究部門、つくば農林ホール
参加人数
約300人
主催
SIP次世代農林水産創造技術「高品質・省力化を同時に達成するシステム」コンソーシアム「オミクス利用による新世代栽培技術開発」コンソーシアム
内容
- スマート農機の実演
ロボットトラクタ、自動運転田植え機、圃場水管理システム、ドローンによるセンシングシステム、スマート追肥システムおよびロボットコンバインが紹介され、実際に屋外における作業の状況を見学しました。 - 植物工場の見学
新しい栽培プログラムによって収量や成分を自在にコントロールでき、天敵を活用した新たな害虫防除・植物保護技術の実証研究を行っている太陽光型植物工場を見学し、高糖度で多収のトマト品種「鈴玉」を試食しました。 - ポスター発表
ロボットトラクタによる作業連携技術、マルチロボット作業システム、自動運転田植機、田んぼの水管理をICTで遠隔自動制御、ドローンと作物・圃場情報の計測診断技術、複数作業を前提としたコンバインロボット作業システム、収量や成分を自在にコントロールできる太陽光型植物工場についてパネルでの紹介があり、参加者との間で活発な意見交換が行われました。 - パネルディスカッション
5名のパネラー(生産者、生産法人、民間)の現在の経営状況を含めた自己紹介があり、今回紹介したスマート農業技術、植物工場の感想、開発技術導入の可能性、技術開発に対する要望について意見交換が行われました。
アンケート結果
今回のフェアについてアンケート調査を実施し、その結果を取りまとめました。
出席者の内訳をみると、生産者団体と農業者が全体の8%と少な目でしたが、成果の社会実装につながる企業からの参加者も多く、今後のスマート農業技術の普及に結びつくことが期待されます。
また、プログラムの中での「満足」と「やや満足」を合わせた割合は、植物工場施設の見学が50%を切りましたが、ほとんどのプログラムが50%を超え、スマート農機の実演、ポスター発表および室内検討については、「スマート農機の特徴がよく分かった。」、「実用場面での効率化が期待できる。」、「安全性・効率性など高いレベルと感じた。」、「様々な技術について説明が聞けた。」、「農家さんの話が聞けて良かった。」など好評で約9割の方々が「満足」あるいは「やや満足」と回答しています。
また、価格を含めた費用対効果、スマート農機間の連携に対して具体的に紹介できないかなどの要望が出ました。
一方で、説明方法、スマート農業フェアの運営について注文が寄せられましたが、今後のイベントで活かすことが大切です。
1 ご職業
2 今回のシンポジウムが開催されることをどちらでお知りになりましたか?
3 本日のスマートフェアはいかがでしたか。
1) トラクタ、田植え機、管理機、コンバインなどのスマート農機
2) 自動水管理システム
3) ドローンによるリモートセンシング
4) 植物工場施設見学
4 室内検討はいかがでしたか。
5 ポスターセッションはいかがでしたか。
SIPスマート農業フェアの様子
![]() 上月良祐農林水産大臣政務官ご挨拶 |
![]() ロボットトラクタによる作業 |
![]() 自動運転田植え機 |
![]() ロボットコンバインによる作業 |
![]() スマート農機実演の見学状況 |
![]() ポスター展示 |
![]() 植物工場施設の見学 |
![]() パネルディスカッション |