生物系特定産業技術研究支援センター 研究資金業務
革新的技術創造促進事業(異分野融合共同研究)について
農林水産・食品分野は食を通じて、人の生命や健康の維持に直結し、人が自然環境に手を加えることにより継続する産業であることから、その研究は医学、工学、理学など異分野との境界領域が数多く存在します。近年、異分野との融合研究としては、農林水産物、食品の機能性研究において医学、栄養、薬学との連携が進んでいるものの、概して、自らの研究機関のみ、あるいは同一分野内の研究独法と都道府県試験場が基礎研究から実用化研究までを分担して実施する垂直統合型の研究が多く、いわゆるクローズド・イノベーションによる研究が進められています。
一方、欧米においては、分野をまたいだ研究ネットワークが構築され、それぞれの研究機関、企業が保有する技術やアイデアを持ち寄る形で、オープン・イノベーション研究が進められ、国際的な技術競争力を高めています。
このため、本事業では、我が国の農林水産業・食品産業の国際競争力の強化を図るため、農林水産業の生産現場や消費者等のニーズを踏まえ、農林水産省が策定した異分野融合研究戦略(平成26年5月15日農林水産省公表)に沿って、遺伝子工学、医学、ICT、ナノテクノロジー等異分野の革新的な技術を農林水産・食品分野へ活用する研究開発を実施しています。
異分野融合研究戦略(平成26年5月15日農林水産省公表)について
- 医学・栄養学との連携による日本食の評価 (研究戦略(日本食))【PDF:1.3MB】
- 理学・工学との連携による革新的ウイルス対策技術の開発 (研究戦略(ウイルス))【PDF:346KB】
- 情報工学との連携による農林水産分野の情報インフラの構築 (研究戦略(ICT))【PDF:1.2MB】
- 工学との連携による農林水産物由来の物質を用いた高機能性素材等の開発 (研究戦略(高機能))【PDF:1.3MB】
研究成果について
研究成果については以下のとおりです。
- 革新的技術創造促進事業(異分野融合共同研究)研究成果報告書 【PDF:11.0MB】
研究プラットフォームによるホームページ
本事業では、各分野で拠点となる研究機関(拠点研究機関)が事務局として拠点研究(計画研究)と補完研究の連携拠点である研究プラットフォームを構築し、研究内容のPR、ワークショップや推進会議の開催等を行うこととしています。各分野の拠点研究機関により、研究内容等を紹介するホームページが開設されています。
- 医学・栄養学との連携による日本食の評価 (拠点研究機関:京都大学)
- 情報工学との連携による農林水産分野の情報インフラの構築 (拠点研究機関:名古屋大学)
- 理学・工学との連携による革新的ウイルス対策技術の開発 (拠点研究機関:岡山大学)
- 工学との連携による農林水産物由来の物質を用いた高機能性素材等の開発 (拠点研究機関:信州大学)
異分野融合共同研究の採択された試験研究計画について
各分野(研究領域)に応募のあった試験研究計画について、外部有識者等からなる評議委員会による厳正な審査を経て採択されています。
- 医学・栄養学との連携による日本食の評価 (異分野融合共同研究概要(日本食))【PDF:180KB】
- 情報工学との連携による農林水産分野の情報インフラの構築 (異分野融合共同研究概要(情報インフラ))【PDF:180KB】
- 理学・工学との連携による革新的ウイルス対策技術の開発 (異分野融合共同研究概要(ウイルス))【PDF:180KB】
- 工学との連携による農林水産物由来の物質を用いた高機能性素材等の開発 (異分野融合共同研究概要(高機能素材))【PDF:180KB】